コロナに負けず入学式【釧路】

緊張した面持ちで入場する入学生(6日、朝陽小学校)
釧路市内の市立小学校で6日、入学式が行われた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、4校では分散形式としたほか、出席者は新1年生と教職員、保護者に限定してマスクを着用、時間も短縮して実施した。異例の式となったが、1037人が期待を胸に学校生活をスタートさせた。この日から全児童の登校も再開となり、各学校は約40日ぶりに活気にあふれていた。
このうち20人が入学した朝陽小学校(工藤浩司校長)では、スペースを広く使うために椅子はステージから見て横向きに間隔を開けて配置。新入児と保護者が向かい合って座る形にした。在校生や来賓の出席は取りやめとし、内容もPTA会長の祝辞を掲示のみにするなど簡略化した。 式では工藤校長が「しっかりあいさつができる小学生になってほしい。交通安全にも気を付けて、毎日元気いっぱい学校に通って」と呼び掛けた。在校生で唯一出席した児童会長の藤井愛花さん(6年)は「分からないことがあったら気軽に声を掛けて」と歓迎の言葉を述べた。
新入児は保護者らの拍手を受けながら緊張した表情で入場し、式の最中は席にじっと座って大人たちの話に耳を傾けていた。古川楓眞君(6)は「学校では勉強を頑張って、友達をたくさんつくりたい」とにっこり。父親の慎吾さん(31)は「後ろ姿より顔を見られたので、この形で逆に良かった」と話していた。
また、始業式の実施は学校によって対応が分かれたものの、在校生にとっては2月26日以来の一斉登校。児童たちは教室で友達との再会を喜びながら、新学期をスタートさせた。 市教委は、学校での感染に不安を感じて保護者が子供を休ませた場合、「校長が出席しなくてもよいと認めた日」として扱うとの通知を各校に出している。
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