元新城市職員の森さんが実家の副住職に

元新城市まちづくり推進課長の森玄成(げんじょう)さん(50)が、実家の曹洞宗慈廣寺(じこうじ)=同市中宇利大幡=の副住職として活動を始めた。市の例規集や行政文書にかえて、本格的に経を読み始めた玄成さんは「寺は混迷の社会に求められているものもある。基本を身に着け、人々の役に立ちたい」と意気込みを語る。 慈廣寺は宇利城主、熊谷直利を開基として文明13(1481)年に創建。森さんの父哲成(てつじょう)さん(85)が第33代住職となっている。 森さんは法律を学ぼうと、島根大学から京大院に進んだ後、20年前に永平寺(福井県)で修行をした。祖父が住職として活動していたためだ。その後、身につけた法律の知識を生かすべく、中途採用で2002年に新城市役所に入庁した。 市職員として、行政課の法務や選挙管理委員会、自治基本条例の制度づくり、ニューキャッスル・アライアンス会議の準備と運営などに携わった。そして企画部まちづくり推進課長を最後に、3月31日に退職した。 2年前に開かれたニューキャッスル・アライアンス会議は「新しい城」を意味する名を持つ世界各国の都市の関係者が集った。「市民も協力してくれた。思い出深い」と振り返った。 早期退職を決意したのは、80歳を過ぎた両親の年齢と、自らが50歳を迎えたという区切りによってだった。「まずは仏教を求めている人たちへの思いに応えていきたい」と語る。 慈廣寺の境内には哲成住職が育てるハスが90鉢ある。毎年6月下旬に花を付け、多くの人が見に来る。「ハスの株分けなど境内管理の大変さも感じています」と話した。
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