全国郷土紙連合

全国11新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

荘内日報社

山口さんのアマゾンコレクション 6年ぶり公開展示 3日から致道博物館

 鶴岡市在住で文化人類学研究者の山口吉彦さん(78)が、アマゾンの原住民らと交流しながら収集した資料の展覧会が3日から、同市の致道博物館で開かれる。2014年3月に市のアマゾン自然館・民族館が閉館後、アマゾン資料単独の同市での展示公開は6年ぶりとなる。山口さんは「致道博物館の協力で久しぶりに鶴岡で展示でき、共に活動し、亡くなってしまった妻の考子(なすこ)もきっと喜んでくれるはず」と話している。

 展覧会は「Sonhos de Amazonia(ソーニョス・ジ・アマゾニア=アマゾンの夢)―ともに生きる森」のタイトル。1970年代から長期間にわたって山口さんが現地で収集した約200点を展示する予定。女性の成人儀礼に使われた仮面や装束、装飾品、原住民が日常的に使っていた物、動物の剥製、昆虫の標本など現在は入手できない貴重な資料を展示紹介する。

 展示は5月13日(水)まで。期間中は、楽器を体験するワークショップ(5月2日、小学生以上、要予約)、山口さんと長男の考彦(なすひこ)さん(43)の親子が展示品を紹介するギャラリーツアー(5月3―6日)、手仕事の継承などに取り組む同市の成瀬正憲さんと山口さん親子のクロストーク(5月9日、要予約)のイベントも企画されている。

 展覧会は、致道博物館とともに、昨年9月に設立された一般社団法人アマゾン資料館が主催する。同法人は同市陽光町にある山口さん方の建物を収蔵施設として改修し、現在は同市の出羽庄内国際村に保管されている約2万点の海外の民族資料の移転作業を進めている。法人の代表理事の考彦さんは「父が収集した資料では、今では現地で失われた物も多い。今回の展示を通じて自然との共存について理解を深めてもらうとともに、民族資料の芸術性にも注目してほしい」と話す。

 アマゾン自然館・民族館が閉館後、山口さんのコレクションは東京、大阪、名古屋などの博物館などで展示されてきた。地元鶴岡での展示に山口さんは「これまでに、また鶴岡で展示してほしいという声をたくさん頂いた。見学したことのない鶴岡の子どもたちをはじめ、多くの方々から見てもらえれば」と話した。

儀式で使われた仮面を手にする山口吉彦さん。「地元で再び展示でき、とてもうれしい」と語った=鶴岡市・出羽庄内国際村

関連記事

北羽新報社

能代市子ども館に「SORA─Q」の実寸大玩具届く 操作体験会も予定

 能代市子ども館で、世界で初めて月面へのピンポイント着陸に成功した宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小型月着陸実証機「SLIM(スリム)」に搭載された小型月面探査ロボット「LEV(レブ)─2(ツ...

SKY搭乗者100万人達成 下地島空港の発着路線 セレモニーで一層の飛躍誓う

 下地島空港発着路線の累計搭乗者が100万人を達成したことを記念して、スカイマーク(SKY、本橋学社長)は12日、同空港で記念セレモニーを開催した。2020年10月に那覇、羽田、神戸の3路線を開設し、...

児童が夏の野鳥観察

 大本小学校(與世山操校長、6人)は12日午前、石垣青少年の家の佐野清貴さんを講師に「夏の野鳥観察」を行った。児童らは川河口、水田などで双眼鏡やフィールドスコープを使って野鳥を観察した。  同校...

長野日報社

茅野市宮川、金沢で猿被害増加 効果的「追い払い」へ市が調査開始 長野県

長野県の茅野市宮川、金沢でニホンザルによる農業や農産物への被害、目撃情報が再び増え始めており、市農林課が調査を始めた。今月上旬、同市宮川地区内の山林の入り口付近におりのわなと監視カメラを設置した。...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク