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長野日報社

高遠地区の魅力発信 バス停アート完成報告会

待合室の脇に4体の生き物が並ぶ藤沢の「宮下口」。山を背に農作業する家族をイメージしている

 伊那市高遠町の国道152号沿いで、東京藝術大学大学院の高井碧さん(25)が地域と協力して進めるバス停アートプロジェクトの完成報告会が3月31日、関係者15人が参加して現地で行われた。藤沢片倉―高遠駅にある21カ所のバス停で昨年から制作活動を進め、一部を除いてアート化が完了。ペンキを塗って楽しい空間に仕上げた待合室やオブジェを披露し、地域の明るい未来へ願いを込めた。

 保育園児の作品とコラボした「荒町」を皮切りに6カ所を巡り、高井さんがデザインに込めた思いを解説。「宮下口」は待合室脇に4体の生き物のオブジェが並び、「大きい順に父、母、2人の子。山を背にし、家族で農作業している様子を表現しました」と紹介した。

 隣接のごみステーションを含めてアート化したのは「北片倉」で、「冬場の作業でしたが、地元の方々が公民館を休憩場所として貸してくれました」。多くの住民がペンキまみれになって手伝ってくれたといい、地域の協力と温かさに感謝した。高遠の桜をあしらった所や、バス停に愛着を持つ児童への贈り物をテーマにしたデザインもある。

 市の支援金を活用し、「高遠第2・第3保育園と地域の未来を考える会」(伊藤岩雄会長)が協力した。高井さんによると、バス停ごとにテーマを決めたが、江戸時代を中心に活躍した高遠石工の石仏のイメージから「見守る」を沿線統一のテーマにしたという。児童と共同制作する「高遠北小前」を除く20カ所は4月中に完成する見込みで、同会では「バス停マップ」も作る予定だ。

 高遠地区の魅力の発信や郷土愛の醸成、バスの利用促進が主な狙い。住民らは「子どもも喜んでいる」「殺風景だった待合室。興味を引いてもらえるデザインになった」と感謝。「地元が地元を楽しむ活動になった」と振り返っていた。

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