公園跡に遊歩道整備
新たに見つかった弘法大師像
登山の普及や自然保護に取り組むNPO法人霜降会(矢野洋司会長、25人)が、霜降山登山道沿いの白岩公園跡に新たな遊歩道を整備した。五重塔や巨石が置かれる庭園から延びる200㍍区間。「跡地を藤山校区のアンコールワットにする」という目標にまた一歩近づいた。 白岩公園跡は中山観音で親しまれる広福寺の西側1㌔にある登山道を10分ほど歩くと見えてくる。「かつてのように多くの人でにぎわう場所に」と、同会は所有者の承諾を得て、ジャングル同然に荒れていた現地の草刈りやモミジの植栽を2014年12月から続けている。 新しい遊歩道を進むと、会員が発見した高さ50㌢ほどの弘法大師像に至る。中山観音裏手にはお遍路を模した弘法大師を祭るほこら88カ所が点在しており、像は第6番に当たる。これまでは草木に覆い隠され、存在すら忘れ去られていたが、気軽にお参りできるようになった。 今後は案内板や散策マップを作り、初めて訪れた人でも分かりやすくする方針。5月3日午前9時から白岩公園跡などを訪れる散策会を開く。矢野会長は「これからもじっくりと整備を進める」と見据える。 同法人はボランティアを募集中。毎週木曜日の午前9時から自治会員と共に草刈りを行っており、常連の石井隆さん(79)は「自分たちで名所を手作りしている感覚になれる。森林浴や運動にもなる」と参加を呼び掛けている。
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