新生児専用のドクターカー運用開始
新生児ドクターカー「すくすく号」(山口大医学部付属病院で)
山口大医学部付属病院は、県内初の新生児専用ドクターカー「すくすく号」の運用を始めた。低体重や早産の状態で生まれた新生児を、新生児科医が手当てしながら、治療ができる同院や別の病院に搬送する。消防の救急車を用いていたこれまでよりも、合併症や後遺症のリスクを抑えられる可能性がある。 すくすく号には、蘇生用具、超音波画像診断装置、人工呼吸器、生体情報モニターの他、通常の救急車にはない搬送用保育器が搭載されている。新生児に、より迅速で適切な治療を施すために、県の補助金を受けて導入した。 出動要請があれば、同院小児科の高橋一雅医師らが、午前8時半~午後4時半まで同乗。原則は、高度な治療が可能な同院総合周産期母子医療センター(NICU)を、宇部・山陽小野田市内の医療機関とつなぐ。県内外の他院同士の搬送も模索し、年間50件ほどの利用を見込む。 23日には同院で説明会があり、県内の医療関係者に、救急車とは異なる内装、赤ちゃんを抱いた山口大マスコットキャラクター「ヤマミィ」がデザインされた外観が披露された。 総合周産期母子医療センター長の長谷川俊史医師は「既存のドクターヘリが出動できない悪天候でも、陸路を動けるのは強み」とし、「母親の心理的負担を減らし、県内の新生児がより良い予後を迎えられるようにしたい」と話している。
関連記事
下地島空港で「空の日」イベント/「景色とてもきれい」 早朝の滑走路でウオーク
県下地島空港管理事務所と下地島エアポートマネジメントは9日、同空港で「空の日」イベントを開催した。42人の家族連れが参加し、広大な滑走路を歩いたり走ったりする「ランウェイウオーク」体験や空港で働く...
端切れ活用のウエディングドレスがエコプロアワード・奨励賞 蒲郡
蒲郡市八百富町のカーテン製造「サンローズ」は、市内のデザイナー5人と協力し、工場で生じる端切れ生地をアップサイクルしたウエディングドレス「en dress(エンドレス)」を作った。取り組みが評価...
色づき鮮やか、紅葉狩り真っ盛り 長野県岡谷市の出早公園
紅葉の名所として知られる長野県岡谷市長地出早の出早公園でモミジやカエデが赤や黄色に色づき、紅葉の見頃を迎えている。秋晴れとなった9日は多くの人が公園を訪れ、紅葉狩りを楽しんでいた。 同公...
新種のヨコエビ発見 パンダのような白黒模様
和歌山県白浜町など県内の沿岸に生息する白黒模様のヨコエビが新種であることを、広島大学大学院教授らが明らかにした。同町でジャイアントパンダが暮らしていることやその模様から、和名をパンダメリタヨコ...