自家培養角膜上皮が厚労省から製造販売承認
蒲郡のJ-TECが開発
再生医療製品製造会社「ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)」(蒲郡市三谷北通6、秋山雅孝社長)は、開発した自家培養角膜上皮製品「ネピック」が、厚生労働省から製造販売承認を受けたと発表した。19日付。角膜が混濁して視力低下や痛みを伴う「角膜上皮幹細胞疲弊症」の治療に活用できる。眼科での再生医療製品では初めてという。 患者自身の角膜輪部組織から幹細胞を採取して、シート状に培養。それを移植し、角膜上皮を再建する。 JーTECは市内の眼科医療機器メーカーのニデック(小澤素生社長)から委託を受けて開発した。イタリア・モデナ大学のグラツィエラ・ペレグリーニ教授、ミシェル・デルーカ教授、大阪大大学院の西田幸二教授らから角膜上皮の培養技術を導入。2014年10月から治験し、製造販売の承認に向けて昨年3月に厚労省に申請していた。 これまでは、やけどや熱傷治療などに自身の正常な皮膚から作り出し、患部に移植させる自家培養表皮「ジェイス」と、患者の正常な膝関節の軟骨細胞を採取、培養して欠損部分に移植する自家培養軟骨「ジャック」について、製造販売の承認を受けている。
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