トライアスロンも中止に 新型コロナ感染リスクを懸念

石垣島トライアスロン大会実行委員会(委員長・宮城直久沖縄県トライアスロン連合会長)は18日、4月12日に予定していた石垣島トライアスロン大会2020・第6回八重山郡トライアスロン大会の中止を決定したと発表した。島外参加者の移動による新型コロナウイルス感染リスクを懸念、中止を判断した。17日の臨時実行委員会で決めた。
宮城委員長らが市中央運動公園野球場会議室で会見し、「さまざまな対策をして開催したとしても、多くの方の移動が伴うことで感染リスクの拡大を完全に防ぐことは難しく、感染者が出た場合は地域の医療体制に影響を与える可能性がある。選手、スタッフ、地域の皆さまに安心して大会に参加、ご協力をいただくことは困難」と理由を述べた。
その上で「八重山の皆さまとともに培ってきた観光需要にお応えできなくなることも含め、大変苦渋の決断だった」と理解を求めた。
石垣島大会チームリーダーで日本トライアスロン連合事業企画委員会の西沢潤委員長は「地元経済、観光需要を考えると重い課題だった。ぎりぎりまで開催を検討してきたが、1000人以上の選手が島に来る。感染リスクの可能性が少しでもあれば不安を与えることになる」と述べ、「来年は2年分の思いをぶつけ、いい大会にしたい」と語った。
大会には1235人が申し込んでいた。島外からは台湾・香港を含め計1156人。
参加料については、申し込みの際に「天候等で中止になった場合は返還を求めない」と承諾しているが、実行委は「こういう状況なので戻せるものは戻したい」として、これまでかかった費用を差し引いた上で一部返金か来年の参加費への充当など複数の案を検討。4月12日までをメドに決定し、大会サイトなどで通知する。
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