日本初の純国産金属マグネシウムインゴットが化学遺産に

化学遺産に認定された延べ棒(手前が宇部工場製、奥が直江津工場製)
宇部マテリアルズ(市川正隆社長)のルーツである日満マグネシウムが1935年に製造した、日本初の純国産金属マグネシウムインゴット(延べ棒)2本が、日本化学会から「化学遺産」に認定された。化学遺産認定は今年で11年目。認定数は累計54件になった。宇部市関係では初めて。 日満マグネシウムは、宇部マテリアルズの合併前会社である宇部化学工業の前身。国内では25年に財団法人(現・国立研究開発法人)理化学研究所の第3代所長・大河内正敏が、海水(にがり)を原料とした融解電解法による金属マグネシウム生産の研究に着手し、工業製品化に成功。その後、瀬戸内海の塩田から発生するにがりが豊富で、新設の沖の山発電所に余剰電力があり、地元の熱心な誘致も後押しして、宇部市に日満マグネシウムが設立された。 認定品は、宇部工場で最初に試作製造に成功した延べ棒と、新潟県の直江津工場で製造された延べ棒。いずれも現存する純国産金属マグネシウム製品の最古のもので、有形の化学工業的所産として極めて貴重と認められた。 市川社長は「化学遺産認定は、過去に当社がわが国の技術と産業の歴史に刻んだ足跡の大きさを示すものであり、とても名誉で誇りに思う。そしてこのような過去の遺産に加えて、現在開発中あるいは将来開発する技術の中から、当社第2号となる化学遺産が出てくることを切に願っている」と話す。 宇部マテリアルズは2018年10月、2本の延べ棒をはじめ、日満マグネシウム(1938年理研金属と改称)の設立資料や株主総会議事録など戦前の記録を、当時日満マグネシウムの経営母体だった理研に寄贈。延べ棒は現在、理研の記念史料室に展示されている。
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