
工女の姿を伝える写真が印刷されたロールカーテン=岡谷蚕糸博物館
岡谷市の岡谷蚕糸博物館に、岡谷商工会議所女性会(矢崎京子会長)が創立30周年記念事業の一環で寄贈した解説用のロールカーテンが設置された。製糸工場で働く工女の姿などを来館者に写真で伝える展示物。16日、女性会役員に使い方を紹介した同館の高林千幸館長は「岡谷の歴史を広く知ってもらうため有効に使わせてもらいます」と感謝した。
ロールカーテンは3枚で、同館エントランスに設置した。1枚は縦1・15メートル、横1・10メートルの大きさ。製糸工場が立ち並び煙突が林立する風景、工場の庭に所狭しと集合した大勢の若い工女たち、諏訪式繰糸機で作業する工女の姿―を写した明治中期~後期の3枚の写真をそれぞれに印刷。工場がひしめき、各地から工女が集まって一大製糸業地として発展した岡谷の姿をうかがい知ることができる。
高林館長によると、団体客などにシルク岡谷の概要を説明する際に、エントランスに飾られた「岡谷市鳥瞰図」(1936年)とともに活用。日頃は上部に格納し、必要な時にだけ印刷面を下げて使う。当時の写真を見てもらうことで「分かりやすく理解してもらえる」という。
同女性会は昨年10月に開いた記念式典の席上、高林館長に目録を贈呈していた。この日は役員4人が来館。矢崎会長は「シルク岡谷のPRに少しでも役立てばうれしい」と話していた。
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