7年連続1億トン超え 2019年苫小牧港貨物取扱量
苫小牧港管理組合によると、2019年の同港の貨物取扱量(速報値)は前年比0・1%減の1億731万8225トンと、7年連続で1億トンを超えた。全体の約8割を占める国内貨物が0・1%減の8983万8692トン、国際貨物も0・4%減の1747万9533トンとほぼ横ばいだったが、自動車部品や水産品の輸出は好調だった。
同港は、道内港湾の取扱貨物量の約5割を占める、北海道の海の玄関口。7年連続の貨物量1億トン超えは1963年の開港以来、初めて。
国内貨物は、同港から他港への移出が0・1%減の4448万3946トン。6割を占める、貨物を積んだシャシーや新車、中古車など完成自動車(1・1%減)が減ったが、その他輸送機械(9・6%増)や揮発油(8%増)、灯油などその他の石油(11・9%増)が伸びて減少幅を抑えた。
国内他港からの移入は、横ばいの4535万4746トン。砂利・砂(67・4%増)や重油(74・9%増)が増加したが、その他の石油(6・9%減)や製造食品(15・7%減)、完成自動車(0・1%減)などが落ち込んだ。
国際貨物は、輸出が7・9%減の118万685トン。主力の紙・パルプ(34・4%減)や金属くず(23%減)が大きく減ったが、米国向けの自動車部品(9・8%増)、中国向けの冷凍ホタテなど水産品(9・6%増)などが伸びた。
輸入は0・2%増の1629万8848トン。石炭(10・9%減)やその他石油(56・2%減)が減少したが、全体の4割を占める原油(20%増)が胆振東部地震前の水準まで回復した。
同港は、03年から08年まで6年連続で貨物取扱量が1億トンを超えたが、リーマンショックや東日本大震災などの影響で一時低迷。13年以降は盛り返し、「億トン港」をキープしている。
国際コンテナの取扱個数も中国・韓国との定期航路の増便などにより、20フィートコンテナ換算で28万7378個と3年連続で過去最高を更新した。
道内の海上貨物の半数近くを扱う苫小牧港
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