エアバッグやシートベルト活用し考案 「救命浮輪」実用化目指す
海洋生物の保全活動に取り組んでいるNPO法人「みなと研究会」(酒田市)の守屋元志代表理事(72)=同市上安町一丁目=が考案した、廃車のエアバッグとシートベルトを使った「救命浮輪」の耐久テストが10日、酒田北港内で行われた。年内いっぱいテストを繰り返し、耐久性や強度などを確認する方針。
「救命浮輪」は、庄内地域でも甚大な被害が出た一昨年8月の豪雨災害を受け、守屋代表理事が山形県自動車販売店リサイクルセンター(山形市、遠藤榮次郎社長)と共に開発を進めているもの。
2012年度から3カ年、県の「ごみゼロやまがた推進県民会議」委員を務めた経歴を持つ守屋代表理事は今回、廃車部品のリサイクルに向けてエアバッグとシートベルトに着目。ビニール浮輪をエアバッグの布で覆った救命浮輪は、複数の人がつかめるようシートベルトで作った取っ手を周囲4カ所に配置しているのが特長。「ビニール浮輪だけでは流木などがぶつかった際に破れてしまう。エアバッグで包むことで強度が増す」(守屋代表理事)という。昨年6月の試作品発表後、取っ手をつかむことができない幼児が輪の中に入った際、落下しないよう防止用ネットを取り付けるなど改良を重ねてきた。
この日のテストでは、落下防止用ネットに約30㌔の重りを入れ、ユニック車でつり上げたり、海水面に浮かべるなどして「救命浮輪」の耐久性や強度を確認。雨の降る中、守屋代表理事はじめ研究会メンバーは真剣な表情でテストを繰り返していた。

救命浮輪の耐久テストを行う守屋代表理事
今後、テストを繰り返し検討を重ねて実用化を目指すという。守屋代表理事は「人の命を守ってきたエアバッグ、シートベルトが、『第二の人生』でも浸水害から命を守ることになる。有事に備え、早急に実用化を目指したい」と話した。
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