諏訪湖定期調査始まる 信大の臨湖実験所
諏訪湖の中心部で毎年行われている信州大学の定期調査。今年の調査初日は西風が吹く中で協力して行われた
信州大学理学部湖沼高地教育研究センター諏訪臨湖実験所(諏訪市湖岸通り)の学生が主体となって毎年3~12月に原則隔週で行っている諏訪湖定期調査の今年の調査が11日、始まった。大学生、大学院生と教員の計6人が岸から約2.5キロ離れた湖中心部付近で水質を観測した。
定期調査は1977年から続いており、5年ごとに結果をまとめている。今年最初の調査は強い西風が吹く中で行われた。舟に乗り込んだ学生らは、水しぶきが上がる中、調査地点に向かい、専用の器具を使って水質を慎重に調べていた。この日の水温は7度。透明度の調査は直径30センチの白い板を使って行い、測定した学生5人の平均値は約1.7メートルだった。
宮原裕一教授は「先輩たちが長年、時に苦労しながら諏訪湖の調査を続けてきた。学生たちには、調査を担うことで過去の観測記録を使用する重みを感じてほしい。今後の研究にも生きると思う」と話した。
大学3年の前田健吏さん(22)=松本市=は「自らの研究のための観測を湖上で行ったことはあるが、長年継続され、後世に残る諏訪湖のデータを調査したのは今回が初めて。これまで以上に緊張感を持って臨めた」と話していた。
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