教室はひっそり 臨時休校で児童預かり

教室で宿題をする児童(田辺市内で)
新型コロナウイルスの感染防止対策で、小中学校が臨時休校となり、和歌山県田辺市では自宅で1人で過ごすのが難しい小学生を学校で預かっている。1日の利用は全24小学校で計100人ほど。教室も運動場もひっそりとしている。
市は臨時休校の期間中、児童生徒は原則、自宅待機としている。預かりはどうしても必要な場合、保護者の要請を受けて各学校が対応している。学童保育所は午後1時半からの開所のため、通所している児童も午前中は学校で過ごすことがある。
市教委学校教育課によると、学校での預かりは臨時休校が始まった2日(朝は通常通り登校)が134人。翌3日は67人に減少したが、以降は90~100人ほどで推移している。6日は107人だった。
旧田辺市のある小学校では6日、1、2年生4人を受け入れた。児童は担任教諭らと各自の教室で宿題をしたり、折り紙や粘土細工をしながら過ごした。運動場や体育館で運動することもあるという。
2年生の女子児童(8)は「今日は教室に(児童が)2人だけ。静かでいいと思うこともあるけれど、やっぱり寂しい。土、日曜日も家の中で過ごしているから、早く友達に会いたい」と話した。
市内の小学校長は「通常の長期休暇だと、運動場で遊んでいる子どもを見掛けるが、休校中は誰も来ていない。今のところは自宅待機が徹底されているが、長期になると過ごし方の対策がもっと必要になる」と話す。
各小中学校では児童生徒の近況を確認するため、宿題などを届ける1週間に1回程度の家庭訪問をしている場合が多いという。
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