タイから来月 庄内などへ東北観光ツアー

来月のチャーター便の受け入れに向け、対応を確認した臨時会議
東北地方への外国人観光客の誘致を推進している一般社団法人「みちのくインバウンド推進協議会」(熊谷芳則理事長)の臨時会議が12日、酒田市のホテルリッチ&ガーデン酒田で開かれ、来月にタイ・バンコクから仙台空港に訪れるチャーター便の東北観光ツアーの成功に向け、受け入れ体制を確認した。また、タイの旅行会社の関係者から、今年10月後半にもバンコク―仙台間の直行便が復活する可能性があるとの情報が紹介された。
同推進協は2015年9月、庄内を拠点に東北の観光、行政の関係者らが設立。当面はタイをターゲットに、テレビ局の撮影クルーや旅行会社のモニターツアーでPRしながら実際のツアーも実施し、東北の魅力の浸透を図っている。
2月のツアーは、同推進協が関わる初のチャーター便で、これまで同推進協に全面的に協力しているタイの旅行会社「ワールド・プロ・トラベル」が中心になって企画。2月7―12日の5泊6日の日程で、タイ航空やテレビ局関連を含め同国の旅行会社6社が計約280人のツアー客を連れ、旅行会社ごとの6コースで東北各県を巡る。本県では、酒田市の中通り商店街での海鮮バーベキューや同市内のホテルでの歓迎パーティーをはじめ、鶴岡市のあつみ温泉(宿泊)、大蔵村の肘折温泉(同)、新庄市(雪遊び)、戸沢村(最上川舟下り)などを訪れる予定。
この日の臨時会議には約30人が出席。ワールド・プロ・トラベルのルンナパ・カンパヤ社長が今回のツアーについて「モニターツアーの恩返しで企画に加わった旅行会社もあるが、東北に魅力がなければ来ない。皆さんの努力の成果。東北全体に行くわけではないが、他の季節にまた来てもらえるよう、ぜひ成功させよう」と呼び掛けた。
カンパヤ社長はまた、タイ航空の幹部から最近、「今年10月後半ごろから、バンコク―仙台間の臨時便がまた飛び始める可能性が高い」という情報を得たことを紹介。「直行便が飛んだら、タイから大勢の観光客が来る。特産品の輸出などいろんな波及効果も考えられる」とした。
バンコク―仙台間の直行便は2013年12月から14年3月まで週3回の定期便があったが、その後、休止。今回、カンパヤ社長が言う「臨時便」とは、定期便に準じるプログラムチャーター便のことで、利用の推移を見て定期便に昇格する可能性があるという。
タイとの直行便は現在、北海道はあるが、東北地方にはないため、これまでのツアーは東京経由で二次交通費がかさみ、「東北は日本で最も高額なツアー」(カンパヤ社長)となっている。しかし、仙台の直行便が復活すれば、利便性が高まり、タイからの東北ツアー客が大幅に増える可能性があるという。
熊谷理事長は冒頭のあいさつで「政府が掲げる訪日外国人の目標(2020年に4000万人)は東北に入ってこないと実現できない。6県で力を合わせ、頑張ろう」と結束を呼び掛けた。
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