新型コロナウイルスの影響で献血者減、受付時間を延長へ

献血に協力するクラブ員(やまぐち献血ルームFor youで)
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、県内で献血に協力する人が減少している。イベントの中止や企業の自粛により会場に献血バス(移動採血車)を派遣できなくなったことが主な要因。県赤十字血液センターは、9日から27日まで献血ルームの平日の受付時間を30分延長し午後6時10分まで対応する。「安定的な血液確保に協力を」と呼び掛けている。 同センターによると、献血者の減少は、政府が感染防止対策の基本方針を示した2月25日以降に深刻化。2月半ばまでは計画通りに血液を確保できていたが、25日から3月3日までの8日間では、計画に対して127人分の献血が不足し、確保できた血液量は計画の85%にとどまった。 県では毎月約60台の献血バスを巡回させ、月に約3600人分の血液を確保しているが、現段階で3月に派遣予定だった十数カ所の会場で中止や延期が出ている。それにより約550人分の血液の確保が困難な状況になっているという。 同センター血液推進課の草刈正課長は「全国的に血液が不足する深刻な状況に陥るのでは」と懸念する。 5日、山口ライオンズクラブ(中野太郎会長)は山口市野田のやまぐち献血ルームFor youを終日貸し切り、クラブ員ら102人が献血に協力した。1日100人の献血を目標に1967年から年に2回実施している。市内の会社員、岡村啓治さん(55)は「衛生面がきちんと管理されているので安心して献血できた」と話した。 草刈課長は「職員の健康チェックや会場入り口での手指消毒などを徹底している。安心して来場してもらいたい」と呼び掛けている。
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