マスク姿で卒業式に臨んだ卒業生（２日午前１０時すぎ、釧路北陽高校）＝同校提供

　釧路、根室管内の公立・私立高校で２日、１日から延期された卒業式が行われた。今年度の卒業生は釧根管内で約２４００人。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため式の出席者は卒業生と教職員のみに限定され、例年より時間も短縮。式自体を中止する高校も出るなど異例の形となる中、卒業生の多くはマスクを着用して式に臨み、友人との別れを惜しみながら学びやを巣立った。

　釧路管内では約１８００人が卒業した。釧路北陽高校（金山泰幸校長）では例年卒業証書を一人一人に手渡していたのを変更。卒業生２３５人の名前を読み上げて代表者に授与するのみにして３０分ほどで終了した。

　式の様子は動画配信サービス「ツイキャス」でライブ中継した。２５３人が卒業した釧路湖陵高校（西堀隆亮校長）の校門前には、式が終わるのを外で待つ保護者らの姿が見られた。

　卒業生が出てくると式の看板の前で一緒に記念撮影。生徒たちは卒業証書のほか、教員経由で受け取った後輩からのプレゼントなども手に、友人と「じゃあね」などと手を振り合い校舎を後にした。