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ひと足早く酒田の春満喫 豪華で愛らしい傘福がずらり

 酒田に古くから伝わるつるし飾りの一種「傘福(かさふく)」を集めた展示会「湊町酒田の傘福」が1日、酒田市日吉町二丁目の「山王くらぶ」で開幕。大広間には鮮やかな布細工がつり下げられた傘福がずらりと並び、みやびな世界を演出。初日午前から大勢の観光客らが訪れ、豪華で愛らしい傘福の数々に見入っていた。

 傘福は江戸時代に酒田に伝わったとされる。和服の端切れなどを用いて猿やエビなどの動物、花や桃、大根、カブなどの植物、巾着や宝袋などの縁起物を作製。それらを一本のひもに結び付けて周囲を赤や緑の幕で覆った傘の骨につり下げる。子どもの健やかな成長などを願い、ひな祭りの際に神社などに奉納したという。

 展示は、酒田商工会議所女性会(岩間奏子会長)が2005年、女性会の設立25周年記念事業の一環とし、伝統工芸を復活させ後世に引き継ぐとともに、「庄内ひな街道」に一層の彩りを加えようと企画。翌06年に第1回を行って以来、毎年この時期に開催し今年で15回の節目を迎えた。

 今回は大小約50基を展示。市内在住の女性13人で組織する傘福くらぶ(宮田千賀子会長)のメンバーが新たに作り直した「新・野点の椿999」は、朱色の傘に連なる色とりどりの八重咲きのツバキが美しい。女性会主催の講習会で市民有志が製作した、子孫繁栄の象徴「ネズミ」をモチーフにした布細工を連ねた「市民の傘福『干支(えと)ねずみ』」は個性豊か。来館者たちは会場に入るや、「きれい」と歓声を上げ、ひと足早く「酒田の春」を満喫していた。

 岩間会長は「新型肺炎のため多くのイベント・展示会が自粛となる中、スタートできたことに感謝。女性の力、熱意で街を元気にしたい。元気を発信する展示になれば」と話した。展示が11月12日(木)まで。期間中、女性会と傘福くらぶは随時、ネズミをモチーフにした布細工の講習会を実施し、完成したものは「市民の傘福」として飾る。

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