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「日本最古の木造灯台」補修へ

 酒田市は、同市南新町の日和山公園内にある「木造六角灯台」(旧酒田灯台、県指定有形文化財)について、インターネット上で寄付を募るガバメント・クラウドファンディングを使い、補修する計画を進めている。6月の東京オリンピック・パラリンピックの聖火リレーで同公園が同市の出発地点となることから、これに向けて〝お色直し〟をし、併せて「日本最古の木造灯台」の存在をアピールする。

聖火リレーに向け〝お色直し〟を予定する酒田市の日和山公園の木造六角灯台

 灯台は1895(明治28)年10月、最上川左岸河口の宮野浦に建てられた木造六角洋式。施工は、相馬屋(現・相馬樓)や山王くらぶなどを手掛け「名棟梁」といわれた佐藤泰太郎といわれる。その後、対岸に移され、1958(昭和33)年には高砂に近代灯台が完成するとお役御免となり、現在地に移築保存された。高さは約12㍍。88(昭和63)年、県有形文化財に指定された。現存する木造灯台としては日本最古といわれている。六角の形や白塗りの外壁が明治・大正期のロマンを誘い、港町酒田のシンボルになっている。

 補修は5年に1度、所有する市が外壁の塗装を中心に行っており、本来は2020年度事業で行う計画だった。しかし、東京五輪の聖火リレーが6月8日、同市では日和山公園を出発地点に山居倉庫、東北公益文科大、飯森山公園を通るコースで行われるため、前倒しで行うことにした。今月25日に開会した3月定例市議会に、補修のための公園施設再整備事業976万円を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案を計上した。

 工事は経年劣化による外壁の塗装、高欄部や壁面の補修、ライトアップ用の照明設備の設置などを予定。予算案が可決されれば、4月中にも工事に入り、聖火リレーまでに外壁の塗装など外側の工事を終え、足場を撤去。聖火リレー後、7月ごろまでに内部の補修も完了する予定。

 クラウドファンディングは、六角灯台や聖火リレーへの関心を高めるため実施する。目標金額は「100万円」を設定。3月2―31日に同市のふるさと納税を扱っているサイト「ふるさとチョイス」で受け付け、集まった寄付は補修に充て、その分、公園施設再整備事業から差し引く。寄付の方法や返礼品は、通常の同サイトのふるさと納税と同じ。

 市土木課では「灯台は、近年多発する集中豪雨などで汚れているが、聖火リレーの時はきれいな姿を見てもらいたい。これを機に、こうした貴重な文化財が酒田にあることを知ってもらえたら」としている。

 クラウドファンディングについては3月2日以降、ふるさとチョイスへ。

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