全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

荘内日報社

加茂水産高海洋資源科3年生の課題研究

 厄介者のムラサキウニが、だだちゃ豆の殻を食べたら、おいしくなりました―。県立加茂水産高校の海洋資源科の3年生による課題研究で、そんな一挙両得の結果が出た。神奈川県ではキャベツ残渣(ざんさ)を用いた先行研究があるが、鶴岡市の特産品だだちゃ豆でも味の向上が科学的に裏付けられたという。磯焼けを引き起こすムラサキウニと、鶴岡ブランドの残渣の有効活用が期待される。

 ムラサキウニは、磯焼けを引き起こす食害対象種。磯焼けの藻場に生息する飢餓状態下では可食部が少なく生臭さもあることから食用には向かない。本県でも駆除しても廃棄するだけだったという。

 神奈川県水産技術センターでは2015年ごろから、三浦半島特産のキャベツ残渣を活用し、食用「キャベツウニ」の養殖研究が取り組まれている。

 加茂水産でもこの先行研究を参考にして昨年度から課題研究を開始。初年度は当時の3年生3人が取り組み、だだちゃ豆に多く含まれる食物繊維(セルロースなど)に対するウニの分解能力を検証。ムラサキウニはだだちゃ豆残渣から十分な栄養を得ることができると分かった。

 昨年度の研究を引き継ぎ、新たに髙橋七海さん、本間麗華さん、松田栞奈さん、渡會円さんの3年生女子4人で取り組んだ本年度は、だだちゃ豆ウニの官能検査をはじめ、味に関係するアミノ酸や化合物のメタボローム解析、だだちゃ豆に対する嗜好(しこう)性を検証。扱ったウニは500匹近くに上ったという。

ムラサキウニにだだちゃ豆の殻を与える髙橋さん=19日

 官能検査の結果は、通常の餌となる海藻よりも「見た目」「匂い」「甘味」が向上。実食で協力してくれた教職員9人のうち8人が「海藻やサクランボをエサにした中で、だだちゃ豆ウニが一番おいしかった」と答えた。山形大農学部の及川彰准教授の協力で行われたメタボローム解析では、甘味のトレオニン、苦味のリシンといったアミノ酸の割合が市販品のレベルに近かったという。ただ、嗜好性については、だだちゃ豆を積極的には摂食せず、果物類などが人気だったという。

 研究は現在のところ受賞には至ってないが、研究メンバーは他校や東北6県の水産・海洋系高校が集まった課題研究発表などにも出場して会場の反応に手ごたえを感じている。指導する海洋資源科アクアライフ系の佐藤専寿教諭(35)も「大学レベルの研究。生徒たちも頑張ってくれた」と評価。メンバーの髙橋さん(18)は「海の資源は減り、人材も不足。研究が少しでも役に立てばと願う。引き継ぐ後輩たちもウニの脱走などに苦労すると思うが、新たにテーマを設定して頑張ってもらいたい」と話した。

関連記事

荘内日報社

人を生かす農業絶やすな/多くの農家と交流感謝 やまがた農業女子ネットワーク..

 県内の女性農業者でつくるやまがた農業女子ネットワーク「あぐっと」による講演会が1日、鶴岡市の山形大学農学部で開かれ、学生44人が講演やワークショップを通じ、就農の課題や現状について考察した。 ...

ヤマメのいずし、樽前養鱒場で製造ピーク「にぎやかな年末彩って」

師走に入り、苫小牧市糸井の樽前養鱒場(石川正剛代表)で、白老町虎杖浜産のヤマメを使ったいずし作りがピークを迎えている。  同養鱒場はニジマスのいずしや薫製「たこでなし」が看板商品だが、尾頭付き...

「40年前のステッカー」好評 配送商品の購入者特典 帯広・平和園

 焼肉の平和園(帯広市、新田隆教社長)は、自社オンラインショップなどでのギフト商品拡充を記念し、購入者対象に期間限定で40年前から保管してきた平和園オリジナルステッカーを贈呈するサービスを行ってお...

宇部日報社

カタログギフト「ぶちうま!山口」がリニューアル

 県産原料100%をコンセプトとしたカタログギフト「ぶちうま!山口」が5年ぶりにリニューアルし、1日から販売を開始した。掲載商品は全197品。AR(拡張現実)で掲載商品を使った料理を見られる機能...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク