宮良小学校 児童ら黒糖づくり体験 水牛を使った圧搾も実演

サトウキビの搾り汁を煮詰める宮良小学校の児童たち=23日午前、同校校庭

水牛を使った昔ながらの圧搾方法を学んだ児童ら=23日午前、同校校庭(提供)
宮良小学校(仲間一史校長、児童133人)の恒例行事「親子キビ刈り・黒糖づくり」が23日午前、同校で行われた。5年生を中心に全学年の児童や保護者、地域住民など総勢約200人が参加し、サトウキビの収穫から圧搾、黒糖製造を体験した。
八重山の基幹産業について学ぶとともに勤労の尊さや力を合わせて働く喜びを知るのが目的。宮良川の川下りと共に同校の二大行事で、今回で40回目。 22日に5年生が4年生の時に植えたサトウキビを親子で収穫。23日は第1回から同体験に関わっている宇根底智生さん(78)が水牛を使った昔ながらの圧搾を実演した。
その後生徒らは搾り汁を煮詰める作業を体験。午前10時すぎには黒糖が煮詰まり、校庭に甘い香りが立ち込めた。
熊谷大成君(11)は「1年かけてみんなで雑草抜きを頑張ってきたから、黒糖ができた時はうれしかった。出来たては少し柔らかくてスーパーのものより甘い」と笑顔を見せた。
仲間校長は「子どもたちには、伝え、育まれた知恵や地域の文化を感じ取ってほしい。体験するチャンスがないなか、PTA、地域の皆さんが協力してくれるのでありがたい。関わりへの感謝も忘れず学んでほしい」と話した。
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