「浦島太郎」の資料並ぶ、掛け軸や皿、土人形… 苫駒大 林客員教授が企画展
浦島伝説について解説する林さん
浦島太郎伝説を40年近く研究している苫小牧駒沢大学の客員教授、林晃平さん(65)による企画展「浦島太郎百貨店―揺り籠から墓場まで 蓑亀(みのがめ)から玉手箱まで―」が同大学2階展示室で開かれている。林さんが所有する浦島太郎の絵などが描かれた掛け軸や皿、土人形などを壁や机一面に並べている。28日まで。入場無料。
林さんが研究の中で収集してきた豊富な資料を、昨年7月から毎月テーマを設けて展示してきた。林さんは来月退職するため次回開催分が最終。今回はこれまで展示できなかった品を含め、各種所蔵品を見てもらおうと「百貨店」と銘打って企画した。
林さんの解説によると、浦島太郎が亀に乗って竜宮城に行く姿が描かれるようになったのは江戸時代から。1600年代に神聖な亀として蓑亀が流行したことが背景にあると推測している。
展示中の掛け軸などには、耳や牙があり、尾がほうきのように分かれている亀の上に乗る浦島の姿が描かれているものも。林さんは「歴史を知らないと(近年に変わったことが)当たり前のことのように思う。でも実は長い間に少しずつ変化してきた」と説明している。
展示時間は、午前9時半から午後4時半。土日祝日と26日は閉館。3月14日午後1時半からは中央図書館で浦島伝説の講演会を行う。希望者は図書館への事前申し込みが必要(先着70人)。次回の最終展示は3月16~27日に予定している。
展示の問い合わせは、同大 電話0144(61)3111。
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