つるしびなや古くからのひな人形が飾られ、華やかな雰囲気に包まれる旧井澤家住宅
長野県伊那市西町の旧井澤家住宅=市有形文化財=で19日、桃の節句にちなんだ展示「ひな祭り・繭玉飾り」が始まった。江戸時代の押し絵びなや大正時代の内裏びな、平成の段飾り、手作りのつるしびななど約200点を展示。伊那部宿最古の住宅を華やかに彩っている。
住民有志でつくる「伊那部宿を考える会」が毎年開いており15回目。展示品は年々増え、伊那市内の愛好者や駒ケ根市のグループが手作りしたつるしびなだけで120点ほどあるという。
同会の女性が作った繭玉飾りもお目見え。着物コーナーには、大正時代から親子3代で着られたという鶴の刺しゅうが入った花嫁衣装や、厚く綿を入れた着物「どてら(かいまき)」が飾られる。中村國義会長(77)は「築245年の古民家を彩るひな飾り。子どもたちも見学に訪れてほしい」と話している。
3月3日まで(2月26日休館)。3月1日午後2時からは南信きものオフ主催の雅楽演奏会、2、3両日は甘酒の振る舞いがある。入館料は大人200円。午前9時~午後4時。問い合わせは同住宅(電話0265・74・8102)へ。
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