鶴岡市内の若手料理人を対象としたコンペティション「第1回鶴岡№1次世代料理人決定戦」が18日、同市のグランドエル・サンで行われ、初代グランプリの栄誉に日本料理店「庄内ざっこ」の齋藤翔太さん(36)が輝いた。
初代グランプリに輝いた齋藤さん(右)
同市では初の料理人のコンペティション。鶴岡食文化創造都市推進協議会(会長・皆川治市長)が主催した。市内の45歳以下の料理人を対象に、「通常提供できる『鶴岡』を表現した新メニュー」をテーマにレシピを募り、書類などによる1次審査で選ばれた6人が決勝に臨んだ。
グランプリに選ばれた齋藤さんの料理は「『豊食を繋(つな)ぐ』口細カレイの包み焼き やさしいソースで」と題した。鶴岡の食文化の中で市民に古くから親しまれている口細と、在来野菜のカラトリイモを主に、しょうゆの実なども使い多様な調理で仕上げた。口細の香ばしさも生かし、世代を問わず誰もが楽しめる料理を目指した。
齋藤さんの料理
グランプリ発表で会場内に名前が告げられた時、齋藤さんは感極まって涙がこらえられず「男泣き」。「前夜まで不安だった。鶴岡のおいしい食を何とか伝えるものをと考えて作った。料理人や生産者、漁師になる若い人たちの励みになれば」と喜びを語った。
この日の決勝は、県内外の料理関係者ら審査員11人が調理技術やプレゼンテーション、味などを採点。抽選で選ばれた市民審査員6人が料理を味わって投票した得点を加点して最終順位を決定した。齋藤さんは準グランプリの2人と共に、3月には鶴岡市と同じユネスコ食文化創造都市のイタリア・アルバへの研修派遣、料理雑誌への特集記事掲載などの特典が与えられ、鶴岡の食文化の魅力を国内外に発信する役割を担う。グランプリ以外の受賞者は次の通り。
▽準グランプリ=木村英之(ベルナール鶴岡)須田剛史(魚匠ダイニング沖海月)▽審査員特別賞=遠藤亮(鶴岡協立病院)
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