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紀伊民報社

「三体月」求め観月会

東の空から姿を見せた月を見る参加者(10日午前1時ごろ、田辺市本宮町で)

 和歌山県田辺市の本宮町と中辺路町で9日深夜から10日未明にかけ、熊野地方に伝わる「三体月」の観月会があった。本宮町では初めて大日山で開き、23人が参加。三体月は現れなかったが、参加者は厳しい寒さの中でロマンに浸った。  観月会は旧暦の11月23日、山から昇る月が三つに見えるという伝説にちなんだ催し。熊野本宮観光協会と中辺路町観光協会がそれぞれ開いている。  本宮町の観月会は29回目で、熊野本宮大社の創建2050年を記念した企画として開催。開催場所をこれまでの本宮町大瀬から、熊野の神々が三体月となって降臨したといわれる熊野本宮大社の旧社地・大斎原(おおゆのはら)を望む大日山の中腹に変更した。  参加者は田辺市下万呂の星空ガイド、角田夏樹さん(31)から北極星の見つけ方や冬の星座について教わり、天体望遠鏡で星雲を観測するなどしながら月の出を待った。10日午前1時ごろ、東の空から下弦の月が姿を見せたが、三体にはならなかった。  毎年参加しているという出口紀子さん(70)=本宮町三越=は「三体月は現れなかったが、天体望遠鏡で星を見せてもらえてよかった。三体月が見えるまで毎年参加したい」と話した。  中辺路町では世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されている熊野古道「潮見峠」で開催。観光協会のスタッフも含めて約60人が参加した。

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