鶴中央高3年生と聴覚障害者 手話で交流
県立鶴岡中央高校(遠田達浩校長、生徒735人)で29日、総合学科社会福祉系列3年生と聴覚障害者が手話を通して交流した。生徒たちは趣味や生活の話題から聴覚障害者の悩みなども話し合い、共生社会の理解を深めた。
同系列のコミュニケーションの授業で点字や手話を学ぶ3年生を対象に2016年度から始まり、毎年実施している手話交流会。同系列2年生を対象に2月13日にも実施予定。
この日は県聴覚障害者協会庄内支部の5人と市設置の手話通訳者・小林美和子さんが同校を訪問。生徒15人が参加した。
生徒たちは自己紹介から始まり、将来の夢や好きな食べ物などを話題に、分からない表現を確認しながらキャッチボールに専念。「んん?アーモンド?」「分かったアボカド!」。その場の和やかな雰囲気も手伝って打ち解けていた。
「マスクを着けていて言っていることが読み取れなかったことがある」「地元だと劇を字幕付きで鑑賞できる会場がない」などと、聴覚障害者の体験を交えた悩みも教えてもらった。
将来は看護師になりたいという伊藤響也さん(18)は「ホワイトボードのおかげも大きかったけど、伝えよう受け取ろうの気持ちが大事。ちゃんと使えるようになりたい」と話していた。
手話で交流を楽しむ参加者
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