「みんな平和の大使」 サンマリノ共和国、カデロ大使が講話 八重山商工高校

カデロ大使と八商工生の交流会が開かれた。前列のイラストは壁画の下絵=27日午前、八商工
東京五輪パラリンピックのホストタウン交流プログラムの一環として八重山商工高校は27日午前、サンマリノ共和国の駐日大使マンリオ・カデロ氏を招き交流会を行った。カデロ氏は講話で「日本の53%は女性。女性が多い国は平和で、男性が多いと治安が悪くなる。女性は宝物で、みんな平和の大使だ」と呼び掛けた。
同校は「19年度アートマイル2019」として交流を実施。アートマイル国際協働学習に取り組み、他国について理解を深め、異文化理解は国際交流の機会とすることが目的。対象は同校の商業科3年(観光、情報ビジネス、会計)の47人。
交流会は八重山商工、サンマリノ共和国の情報を動画で紹介した後、カデロ氏が講話。同共和国について「軍隊がない国で戦争もしたことがない。世界から軍隊がなくなれば幸せになる」と持論を述べた。
また、同共和国では観光による収入が多いことも伝え、人口3万6000人の国に年間300万人が訪れることを説明すると生徒から驚きの声が上がった。
カデロ氏は日本の観光政策にも提言。「日本はバイリンガルにならないといけない。英語ができる人も少ない。日本製の物は日本語しか書いておらず、これでは売れない。すべてがバイリンガルになれば、観光が盛んになるだろう」と展望を述べた。
商業科観光コース3年の小田島汐音さん(17)は、「サンマリノの話を聞いて行ってみたいと思った。今後、自分の国のアピールもしていきたいし、サンマリノのことも知ることができてよかった」と感謝の言葉を述べた。
交流会の冒頭、生徒が制作中の壁画の下絵を紹介。日本の富士山に厳島神社、サンマリノのワインなどを描いたもので、生徒の担当者は「日本とサンマリノが仲良く交流できたらいいなと思い描いた」と話した。
下絵は最終的に縦1.5㍍横3㍍ほどの壁画になり、東京五輪に合わせて東京都で展示される予定。
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