地蔵の体さすって健康を祈る参拝者（２４日午前１０時３５分ごろ、北向地蔵尊で）

　初地蔵の２４日、宇部市西岐波上片倉の北向地蔵尊（増田公治管理者）は恒例の寒参りでにぎわった。大勢の善男善女が参拝に訪れ、家内安全や無病息災を祈願した。 　腰から下の病に御利益があるとされる同地蔵尊だが、近年は合格祈願などでも人気。寒参りは、８月２４日の地蔵盆と並び、福岡や広島といった県内外の参拝者でにぎわう。 　増田管理者によると、この日は辺りが真っ暗な午前４時ごろからお参りが始まり、１０時半ごろには本堂前に順番待ちの列ができた。 　参拝者は本堂前のかがり火に線香をくべ、煙を浴びて心身を清めた後、地蔵の体をさすったり、手を合わせたりして平穏無事を祈っていた。地元の上片倉自治会によるぜんざいの接待もあり、喜ばれた。