スキー場スタッフが障がい者の気持ちになってデュアルスキーを体験した
信州綜合開発観光は9日、信州大学との共同で、パイロットがサポートする障がい者用チェアスキー「デュアルスキー」の体験会を、同社運営の車山高原スカイパークリゾートスキー場で開いた。スキー場スタッフら20人が参加し、障がい者の気持ちになってスキーを体験。今後のユニバーサルフィールドづくりの参考にした。
同社は、包括的な野外活動の実現に向けてユニバーサルフィールドコンシェルジュの育成に積極的で、現在社員2人が観光庁事業で開催中の信州大学の養成講座を受講している。昨年夏にはユニバーサルツーリズムモニターツアーでアウトドア車いすを使った高原散策を実施。今回は冬場に教育旅行で訪れる障がい者の受け入れもできるようにしようと、同社スタッフを対象としたデュアルスキー体験会を計画した。
デュアルスキーは、背もたれ付きの椅子の下に2本のスキー板がついた構造で、スキーを履いて後ろにつく「パイロット」が操作して滑る。さまざまな障がいを持つ人に対応できるという。体験会では、乗っている人がある程度操作できるスノーカート、パイロットが同じ板の上に乗ってタンデムスキーが楽しめるタイプのデュアルスキーも体験した。
操作はパイロット資格を持つ講師3人が行い、スキー場スタッフは障がい者と同じ気持ちでデュアルスキーの乗り心地を確かめた。参加者の多くがスキー講師を務めるなどスキー上級者だが、デュアルスキーは初体験。「そりに乗っている感覚で、思った以上に安定性も良かった」と話していた。
同社では今後、年齢や障がいの有無にかかわらずに利用してもらえるスキー場を目指す考えで、サポート体制やフィールドの整備などを進めていくとしている。
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