豊川市一宮町の三河国一之宮・砥鹿神社(岩崎和夫宮司)で8日、新年の祭典「弓始祭」(ゆみはじめさい)が行われた。 社殿前で行われる奉射神事で、鯛(たい)が掛けられた鯨幕に、上下に「鬼」に似た字が書かれた的をつるし、約20㍍の距離から黒い榊の弓で放つ白羽の矢で射止めて邪気を振り払う。 神職や初詣客らが見守る中、今年は県弓道連盟蒲郡弓道会の錬士六段・大竹晃司さん(28)と、同連盟田原弓道会の四段・森下徹さん(69)が交互に2本ずつ矢を放ち、大竹さんが1本を的に当てた。 弓の反動が強く、矢を放った際に手放してしまった大竹さんは「緊張はすることなく臨めた。今年はいろいろと多岐にわたって活躍できれば」と意気込み、森下さんも「世界情勢が大変なことになってきたけど、災害も戦争のない世の中になれば」と願った。 社殿と八幡宮には、紅白の算木餅が松竹梅の枝と共に供えられ、多くの人が参拝していた。
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