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IST・モモ5号機 通信機器に不具合 年始は打ち上げず

 大樹町内のベンチャー企業インターステラテクノロジズ(IST、稲川貴大社長)は2日、町浜大樹の実験場で計画していた観測ロケット「MOMO(モモ)」5号機の打ち上げを3日までの予定期間では行わないことを発表した。1日に機体内の電子機器に不具合が発生し、原因究明や対策に時間がかかるため。今後の打ち上げ時期は未定。

 記者会見を開いた稲川社長によると、不具合が出たのは飛行の安全や制御に関わる通信系統の電子機器。1日朝の打ち上げ準備で液体酸素を充填(じゅうてん)した際に通信が途絶えるなどの現象があった。

 2日現在、トラブルの原因は特定できていないため「次の打ち上げへしっかり対策を行いたい」と話した。

 冬季打ち上げについては「高頻度な宇宙へのアクセスに向けて非常に重要。仕切り直して考えたい」と述べたが、「関係各所との調整があり、今後すぐに行うことは難しい。1~3月は人工衛星を搭載するロケット『ZERO(ゼロ)』のエンジン開発にも力を入れたい」と話し、5号機での冬季打ち上げは見送る可能性も示唆した。

ロケット開発に難しさ 原因の特定できていない 稲川社長一問一答

 インターステラテクノロジズ(IST)は2日午後、大樹町内で記者会見を開いた。稲川貴大社長との一問一答は次の通り。

記者会見で打ち上げ延期について説明する稲川社長

 -打ち上げ見送りの理由は。
 12月29日はヘリウムガスの圧力上昇や窒素漏れ、地上局から機体への通信異常と3つの不具合はあったが改善できた。30、31日は上空の風や地上の天候で延期を判断した。1日は打ち上げ前の液体酸素を充填(じゅうてん)し始めたタイミングで電子機器に異常があった。飛行の制御や安全に関する通信系統のトラブル。原因の特定はまだできていない。リハーサルでは発生しておらず、ロケット開発の難しさを感じる。寒さによる影響の可能性はそれほど高くない。

 -今後の打ち上げは。
 いろいろな人の思いが載っているロケット。しっかりと対策を行いたい。いつ実施かは決めていない。1~3月は(人工衛星を搭載するロケット)「ZERO(ゼロ)」のエンジン開発を実施するため、延期のタイミングを考え、関係各所と調整したい。冬は晴天率が高く、風が弱い日も多い。ロケット打ち上げに適した季節。安くて高頻度な宇宙へのアクセスに向けて、冬の打ち上げは非常に重要。どこかのタイミングで打ち上げたい。

 -今回も多くの協力があった。
 年末年始ながら、町や後援会など多くのサポートをいただき、感謝している。延期となり、打ち上げを楽しみにしていた方を残念な気持ちにさせて申し訳ない。

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