「サロン・デ・ボザール２０１９」の外部審査で銅賞に輝いた合作作品と、金子晴彦・聖代さん夫妻＝12日、カルーゼル・デュ・ルーブル（金子晴彦さん提供）

　同協会は１８６１年に設立され、歴代の会員にはドラクロワやマネ、ロダン、黒田清輝ら時代を代表する美術家が名を連ねる伝統と権威ある美術団体。同展は12日から３日間、ルーブル美術館地下の「カルーゼル・デュ・ルーブル」で開かれた。

　「Ｆｌｙｉｎｇ　ａｗａｙ」は、ガラスと陶器を融合させ、石垣島の海の色を表現する独自の技法「石垣焼」を用いた空間芸術。縦３㍍×横５㍍の壁面に、さざ波と砕ける泡をデザインした装飾に茶わんを配置し、しがらみからの解放を表現している。

　晴彦さんは「今後は夫婦で一つの作品を制作してゆく。今回の受賞は素晴らしい船出になった」と振り返り、「今後も新しいことに挑戦し、会員であった黒田清輝らのように石垣島から世界へ羽ばたいて子どもたちの道標になりたい」とさらなる高みを目指す。

　同展では彫刻、絵画、写真、インスタレーション、陶器の５部門で内部審査、外部審査があった。