全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

荘内日報社

150年ぶり「春の峰」

雪深い羽黒山頂で松例祭で使われた五穀のもみを背負って蜂子神社に向かう既修松聖ら。蜂子神社で明治から約150年ぶりに「春の峰」の勤行が復活した

 鶴岡市羽黒町手向の羽黒山頂にある出羽三山神社の蜂子神社で5日、明治の神仏分離以来途絶えていた羽黒修験道の修行の一つ、「春の峰」が約150年ぶりに執り行われた。「冬の峰」である大みそかに行われた「松例祭」(国指定重要無形民俗文化財)に続いて、新春に豊作を願う行事。松聖(まつひじり)経験者「既修松聖」らが参列し非公開で厳かに執り行われた。

 この日は雪深い山頂の出羽三山神社の三神合祭殿で神事を行った後、松例祭で使われたもみが入った笈(おい)を背負って山伏姿の神官と既修松聖9人が蜂子神社へ移動。ほら貝を吹き鳴らしながら、散米行事や三語拝辞などを唱えた。

 かつて羽黒修験には四季の峰として、季節ごとの修行があった。「夏の峰」は7月15日の花祭り、「秋の峰」は山伏修行(8月26日―9月1日)、「冬の峰」は松例祭として受け継がれてきたが、「春の峰」は明治以前まで羽黒山内に28寺あったうちの格式の高い4寺の僧侶たちによって行われてきたことから神仏分離によって途絶えた。

 冬の峰である松例祭で2人の松聖(山伏の最高位)が99日間にわたって祈りを込めた五穀のもみに稲霊(いなだま)をうつす儀式が春の峰とされる。稲霊をうつしたもみは御判立(ごはんだ)てといって、希望する檀家(だんか)の農家らに厄よけの護符「牛玉宝印(ごおうほういん)」に入れ、頒布される。牛玉宝印は各農家で種もみと一緒に祭られ、春になると稲霊が田全体に行き渡り豊かな恵みをもたらすように苗代の水口に立てられる。

関連記事

紀伊民報社

異なる視点で「化学変化」 通信大手と地域企業

 和歌山県田辺市で通信大手NTTドコモの社員3人が、全く異なる分野の事業課題解決に挑む「越境学習」を始めた。農業から米穀販売、飲食業まで手がける「たがみ」(田辺市湊)と、地域ブランドの熊野米を活...

「農家のパスタ店」1周年 育てた野菜、特産も提供 池田の八木さん

 道東自動車道の池田インターチェンジを降りて国道274号を本別方面に向かうと、農家の住宅内に3月でオープン1周年を迎えた「道行パスタ店」(池田町信取74ノ1)がある。八木茂美代表(66)は「大勢の...

荘内日報社

みずみずしい湯田川孟宗集荷 27日直売所オープン 「表年」豊作見込む

 鶴岡の春の味覚「湯田川孟宗(もうそう)」の集荷が、25日に始まり、鶴岡市湯田川にあるJA鶴岡の集荷所に朝掘り採れたてのみずみずしい孟宗が次々と持ち込まれた。集荷作業の開始は平年並みだが、今年は豊作...

宇部日報社

商店街の魅力に触れる 新天町でウオーキングイベント【宇部】

 宇部市スポーツコミッション(長谷亮佑会長)主催の新天町アーケードウオーキングが24日、宇部新天町名店街で行われた。67人が参加し、往復800㍍を思い思いのペースで歩きながら商店街の魅力に触れ...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク