GAP食材で海外選手らもてなし 富士見高校がコンテスト参加
名取町長にフルティカの説明をする(左から)長崎さんと石原さん
富士見高校(長野県富士見町)は、2020年東京五輪・パラリンピックに向けて行われている「GAP食材を使ったおもてなしコンテスト」に、海外選手を受け入れて交流するホストタウンの岡谷市、千曲市とともに参加している。同校が昨年県内高校で初めて認証を取得した、農業における食品安全や環境保全、労働安全の国際基準「グローバルGAP」に基づき水耕栽培しているトマト「フルティカ」などを使った料理で選手や関係者をもてなす企画で応募した。
同コンテストは内閣官房東京オリンピック・パラリンピック推進本部事務局が主催。全国の農業科のある高校や農業大学校とホストタウンの自治体が連携してチームをつくり応募している。高校などで生産されているGAP食材を使ってホストタウンを訪れた選手らをもてなすことで日本の食材、もてなしの心の素晴らしさを伝える狙いだ。
事前選考を通過した全国の40チームが参加。同コンテストのサイトでそれぞれの取り組みを紹介し来年1月15日まで、気に入ったチームへのウェブ投票を受け付けている。投票は1日1票。投票結果を参考に審査委員会が8チームを選び、各賞を決定する。
岡谷市はカナダ、千曲市はハンガリーの選手、関係者を受け入れるホストタウンに認定されている。同校と両市は、フルティカや同町特産野菜のルバーブなど地元食材で作ったカレー、サラダ、ゼリーの3品を提供する企画で応募。料理は生徒らが考え、両市職員のほか、千曲市の高校に勤務するカナダ出身の英語教諭、ハンガリーからの留学生にも試食してもらった。
18日には同校園芸科3年の石原楓さんと長崎佳菜恵さんらが町役場に名取重治町長を訪ね、GAPの取り組みを紹介し同コンテストへの支援を要請。名取町長は「地元の高校生が一生懸命頑張っている取り組みを応援したい」とし、町ホームページや有線放送などで投票への協力を呼び掛ける考えを述べた。
両市は審査結果にかかわらず宿泊施設などで同校のフルティカなどを選手や関係者に提供したい意向。石原さんと長崎さんは「高校生が一生懸命育てたフルティカのおいしさを海外の皆さんに知ってもらい、疲れを癒やしてもらえたらうれしい」と話していた。
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