全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

長野日報社

“昭和の大衆浴場“健在 諏訪市小和田湯小路の大和温泉

男女の浴室の仕切りはすりガラスのブロック、浴槽はステンレス、床はタイル。レトロな雰囲気を醸し出している

 昔ながらの個人経営銭湯が全国的に減る中、諏訪市小和田湯小路にある昭和初期開業の大衆浴場「大和温泉」が健在だ。地元常連客のほか、温泉マニアも訪れ、レトロな雰囲気の建物とともに「肌がしっとりする」と、熱い湯も好まれている。“湯のまち”である同市でも珍しい温泉施設となっている。

 利用者は1日平均30人ほどと多くはないが、経営者の藤森伸一さん(61)は「続けられるうちは続けたい」と話す。

 大和温泉はもともと自宅の家族が使う内風呂だった。1927(昭和2)年から28年頃、大衆浴場に改装したという。敷地いっぱいに浴場を造った。湯は近くの「湯小路源湯」から引き、毎夜、湯を抜き清掃したあと浴槽にためている。

 引いたばかりの湯温は62度ほどで熱すぎるため、夜から翌朝にかけ浴室の窓を開け放すなど工夫し、43~44度前後に調整している。

 PH8・7のアルカリ性単純硫黄温泉。潤い成分を示すというメタケイ酸を多く含み「体がつるつるする」という。浴槽は男女とも一度に4人ほどが入れる大きさで、浴槽はステンレス製、床はタイル張りとなっている。

 常連客は諏訪市のほか茅野市などにもいる。最近引っ越してきて、この温泉を知ったという近くの日岐優太さん(33)は会社帰りに利用。「体の芯からポカポカになる」とにこやかに話す。

 大和温泉は「街中の秘湯」とも。目立った案内がなく民家と民家の間にある幅70センチ、長さ15メートルほどの路地を抜けた場所にあるからだ。路地奥には藤森さん手作りの「入浴料金台」が置かれており、ここが受け付けとなる。

 営業時間は午前7時~午後10時。料金は中学生以上300円、小学生130円、幼児70円。毎月第2、4水曜日定休。問い合わせは同温泉(0266・52・3659)へ。

関連記事

紀伊民報社

異なる視点で「化学変化」 通信大手と地域企業

 和歌山県田辺市で通信大手NTTドコモの社員3人が、全く異なる分野の事業課題解決に挑む「越境学習」を始めた。農業から米穀販売、飲食業まで手がける「たがみ」(田辺市湊)と、地域ブランドの熊野米を活...

「農家のパスタ店」1周年 育てた野菜、特産も提供 池田の八木さん

 道東自動車道の池田インターチェンジを降りて国道274号を本別方面に向かうと、農家の住宅内に3月でオープン1周年を迎えた「道行パスタ店」(池田町信取74ノ1)がある。八木茂美代表(66)は「大勢の...

荘内日報社

みずみずしい湯田川孟宗集荷 27日直売所オープン 「表年」豊作見込む

 鶴岡の春の味覚「湯田川孟宗(もうそう)」の集荷が、25日に始まり、鶴岡市湯田川にあるJA鶴岡の集荷所に朝掘り採れたてのみずみずしい孟宗が次々と持ち込まれた。集荷作業の開始は平年並みだが、今年は豊作...

宇部日報社

商店街の魅力に触れる 新天町でウオーキングイベント【宇部】

 宇部市スポーツコミッション(長谷亮佑会長)主催の新天町アーケードウオーキングが24日、宇部新天町名店街で行われた。67人が参加し、往復800㍍を思い思いのペースで歩きながら商店街の魅力に触れ...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク