地中からかわいらしい姿をのぞかせたリュウキュウツチトリモチ＝６日午後、バンナ公園

　12月７日は二十四節気の一つ「大雪（たいせつ）」。暦の上では、この日から本格的な冬が到来する頃とされる。

　八重山地方は６日、大陸高気圧の張り出しに伴う寒気や近海に発生する前線の影響で雨が降る荒れた天気となり、最高気温は石垣市登野城で20度を切る19・４度と最も寒い時期を下回る肌寒い一日となった。

　バンナ公園ではリュウキュウツチトリモチの開花が始まり、かわいらしいピンク色の花が地中から顔を出した姿はさながら「森の小人」だ。キノコのように見えるがクロヨナやリュウキュウガキ、オオバギの根に寄生する寄生植物で県の準絶滅危惧種に指定されている。

　沖縄気象台によると、向こう１週間の中ごろまで、気圧の谷や寒気の影響で曇りの日が多く、雨の降る日があり、期間の終わりは高気圧に覆われておおむね晴れる。

　最高気温と最低気温は、期間のはじめ平年並みか平年より低く、かなり低い所もあり、後半は平年並みか平年より高く、かなり高い所もある。降水量は、平年より多い見込み。