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紀伊民報社

梅干し初の機能性表示 クエン酸残し減塩

梅干しでは全国初の機能性表示食品として消費者庁に受理されたトノハタの「クエン酸たっぷり梅干」

 和歌山県みなべ町の梅加工会社「トノハタ」(殿畑雅敏社長)の「クエン酸たっぷり梅干」が、梅干しでは全国初となる「機能性表示食品」として消費者庁に受理された。減塩しながらクエン酸などを残す独自技術を使った商品で、疲労感の軽減をうたっている。

 「機能性表示食品」は事業者の責任で、科学的根拠を基に、商品パッケージに機能性を表示する食品。近畿地方の一部のスーパーマーケットなどで2日に販売を開始した。100グラム入りと500グラム入りの2種類ある。生活や運動後の疲労感を軽減するとされるクエン酸の成分を多く含んでおり、2粒程度で1日のクエン酸摂取目安量(2700ミリグラム)を摂取できるという。
 梅干しに多いクエン酸の疲労軽減効果については、県立医科大学などが、県やみなべ町などの支援を受けて研究し、論文にまとめた。今回の商品は、この成果をもとに開発した。
 梅干しには多くの健康効果があるが、通常、梅干しを減塩処理すればクエン酸などの機能性成分も流失することが多い。そこで、同社は成分をほとんど減らさないまま、減塩する技術を県立医科大学の宇都宮洋才教授の協力で開発。賞味期限を一般的な梅干しと同等に維持しながら、塩分を2%まで落とすことに成功した。機能性表示食品は塩分や糖分などが一定以上あると届け出できないため、塩分の多い梅干しは難しいとされていたが、この技術によって、届け出が可能になったという。
 殿畑社長は「梅は体にいい食べ物ということをさまざまな形で全国や海外の人に知ってもらい、召し上がっていただきたい。『梅干しは和歌山』と全国の人に再認識してもらうきっかけになればうれしい」と話している。
 県内で機能性表示食品として届け出が受理されているのは、この商品以外に、ミカンや梅エキスなど10件ある。

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