全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

勇払原野に希少7種 ウトナイ湖サンクチュアリ野鳥調査

7年連続で確認されたタンチョウ=日本野鳥の会提供

 日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリネイチャーセンターは27日、苫小牧東部地域で今年度実施した野鳥の調査で、環境省レッドリスト(日本で絶滅の恐れがある野生生物)に登録された鳥類7種類を確認したと発表した。シマクイナ、アカモズ、タンチョウなどで、同センターは「全国的に見ても希少な鳥類が生息する豊かな自然環境が改めて明らかになった」としている。

 同センターは、2000年度に同地域での野鳥調査をスタート。今年度は繁殖期の4月から8月にかけて集中的に実施した。希少鳥類に悪影響が及ばないよう例年この時期に結果を公表しており、詳しい確認位置などは明らかにしていない。

 今回の調査では近い将来、絶滅の危険性が高い「絶滅危惧IB類」のシマクイナ(クイナ科)、アカモズ(モズ科)、チュウヒ(タカ科)、絶滅の危険が高まっている「絶滅危惧Ⅱ類」のタンチョウ(ツル科)、オジロワシ(タカ科)、絶滅危惧種に移行する可能性がある「準絶滅危惧」のマキノセンニュウ(センニュウ科)、オオジシギ(シギ科)の生息が明らかになった。

 シマクイナは今回、少なくとも6羽(前年比1羽増)見つかった。アカモズは2つがい確認されたものの、ごく狭いエリアを営巣地として毎年利用しており、生息環境の変化による営巣地の消失が懸念されている。

 タンチョウは、7年連続で確認。近年、勇払原野全域で観察されるようになっている。オオジシギは、5月に市民の協力を得た個体数調査で63羽を確認。01年の108羽、17年の77羽に比べて減っているが原因は不明という。

 釧路湿原、サロベツ原野と並ぶ道内三大原野の一つで、水鳥や草原性鳥類の生息地として知られている勇払原野。生息調査で確認された希少種は15年度~17年度も7種類で、18年度はサンカノゴイを含む8種類だった。

 同センターの瀧本宏昭レンジャー(32)は「調査結果を基に保全活動に取り組み、日本野鳥の会が推進する弁天沼周辺の勇払原野のラムサール条約湿地登録を目指したい」と語った。

関連記事

長野日報社

名画の世界 新緑深まる「御射鹿池」 長野県茅野市蓼科

長野県茅野市奥蓼科にある御射鹿池で、周囲のカラマツ林の緑が深まり、鏡のように澄んだ水面に青々と茂った木々が映り込んで初夏の幻想的な情景を生み出している。 八ケ岳から流れ込む冷たい水を日光で温...

「感動」いつまでも ディープインパクトゲートお披露目 苫小牧ノーザンホース..

苫小牧市美沢のノーザンホースパーク(吉田勝己代表)は9日、新エリア「ディープインパクトゲート」の一般公開を始めた。中央競馬でG17勝を挙げた名馬ディープインパクト=以下ディープ=から着想を得たモニュ...

中札内産ワイン今年も 「通をうならせる出来」 レストラン野島さんち

 中札内村の「ファームレストラン野島さんち」(新生東1線、野島利美代表)で育てたブドウを使ったワイン「Art de Champ 2022」が今年も完成した。野島さん(74)は「収穫はボランティアに...

荘内日報社

ヤマガタ! マンナカ! ニイガタ! 県境 反復横跳び世界大会 17日 鼠ケ関イ..

 鶴岡市鼠ケ関にある本県と新潟県の県境で17日(土)、「第1回境目で反復横跳び世界大会in羽越」が開かれる。「ヤマガタ!マンナカ!ニイガタ!」の掛け声とともに反復横跳びし点数を競い、世界記録を目指す。...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク