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ルーツ探し兄弟で沖永良部島へ 祖先は川口雪篷の弟子と判明

自分たちのルーツを探ろうと沖永良部島を旅した同島3世の(右から)西村洋一さん、正和さん兄弟=22日、和泊町

 「ルーツの沖永良部島で祖先のことを知りたい」。カナダ生まれの沖永良部島3世という兄弟が、22日から2泊3日の日程で鹿児島県の沖永良部島を旅した。2人は自分たちのルーツを探るため島の親戚宅や、和泊町歴史民俗資料館などを訪問。そこでうれしい出会いや、驚きの発見にも巡り合った。

 来島したのは北海道在住で健康法アドバイザーの西村洋一さん(59)と、東京都の小学校教諭、正和さん(57)の兄弟。共に還暦が近づくにつれ「自分たちのルーツを探ってみたい」という思いが強まり、祖父・西村龍徹氏の古里である沖永良部に初来島。

 日本女性史を研究していた祖父に関する情報収集と、正和さんが幼い頃、耳にした「龍徹の祖父、西村實が西郷隆盛と縁があった」という話の記憶の事実確認が旅の主な目的。

 初日に訪問した歴史民俗資料館で、職員の先田光演さんに事情を説明。「和泊町西原出身であれば書家の川口雪篷を通じ、西郷とも接点があったかもしれない」

 先田さんの見立てをもとに館内の資料を探したところ、ある資料から雪篷の10人の弟子の一人として「西村實」の名前を見つけた。

 また資料館では、住友特殊製鋼青年学校副校長など龍徹氏の略歴に関する資料なども発見。西村家が学校教諭ら教育者を多く輩出してきた家系であったことなどを知った。

 2日目は西郷南洲記念館で西郷や川口雪篷に関する歴史などを学んだ。また親戚に当たる西原の西村圭郎さん(85)宅で、祖父をはじめ親戚らの昔の写真などを見せてもらい、親交を深めた。

 洋一さんは「ルーツ探しの旅を通してナンジ(西村家屋号)の魂に触れた思いがした。初めて会った親戚など大らかで、飾り気のない優しい島の人たちの歓待にも感謝したい」。

 正和さんは「祖先と西郷さんのつながりという子どもの頃からの疑問が来島のきっかけだったが、この島に来たからこそ会えた人、知れた情報がたくさんあり、本当に来てよかった。父や母、祖父母も教育者で私も小さい頃から教育の仕事を目指していた。川口雪篷さんに師事を受けた祖先からのつながりを感じ、うれしく思った」と旅の感想を話した。

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