新ホタテ漁 初水揚げ【根室】

ロシア水域のサケ・マス対策として新たに取り組んだ新ホタテ漁の初水揚げ(26日午後1時ごろ、根室港)
ロシア200カイリ水域内サケ・マス流し網禁止対策の代替漁業として、根室沖に造成していた新漁場のホタテ漁が26日初出漁となり、午後には根室港に初水揚げを行った。
この日は同漁に従事する市内4漁協の漁船10隻が、平均125㌘サイズの3年貝を合わせて約65㌧水揚げ。競り値は1㌔当たり160~140円(税抜き)だった。関係者は「代替漁業として定着してほしい」と期待を込めていた。
新ホタテ漁は、2016年1月のサケ・マス流し網禁止対策として、同年12月から18年1月にかけて、根室湾の旧29号ホタテ漁場周辺地に4600平方㍍の新たな漁場を造成。2300平方㍍ずつ1年ごとに水揚げする計画で、昨春には第1期分として8330万粒を放流、今年3月には反対の漁場に第2期分8330万粒を放流している。
同漁は、根室漁協5隻、歯舞と湾中部漁協が各2隻、落石漁協1隻の計10隻が着漁。今季は第1期放流分を25日から12月25日までと、年明けの1月6~31日に各850㌧、計1700㌧を水揚げする計画だ。
解禁日は25日だったが、しけのため1日延期となっていた。仕切り直しとなったこの日は午前6時ごろ、一斉に10隻が出漁、根室港の北西約5㌔沖の漁場で操業した。出漁船は午後1時すぎに続々と根室港に帰港、水揚げを行った。
操業初日のためか、1隻当たりの水揚げ量も多く、少ない船でも100かごほどで、121かごを揚げた「第55正栄丸」の酒井正年船長(64)は「3年貝としては大きさはこんなもの。(量が)これだけ入れば楽しみだ」と期待を寄せた。
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