来月、全日本アルペン【釧路】

ポスターを手に大会をアピールする皆川本部長(中央)
第98回全日本スキー選手権アルペン競技会が12月25日から4日間、釧路市阿寒湖温泉の国設阿寒湖畔スキー場で開かれることが決まり、25日には主催する全日本スキー連盟の役員が市役所を訪れ、蝦名大也市長に協力を要請した。
同連盟が競技会場として高く評価する阿寒での開催は3年連続。ワールドカップ(W杯)の代表選考会を兼ねた国内勢の頂点を競う大会で、海外を転戦しているトップ級選手の参戦も予定されている。
訪れたのはトリノ五輪男子回転4位入賞の実績も持つ同連盟の皆川賢太郎競技本部長のほか、北海道スキー連盟の松岡尚幸副会長(阿寒湖畔スキー場所長)、釧路スキー連盟の伊東尚悟会長、阿寒湖温泉冬季スポーツ大会実行委員長の太田融阿寒町行政センター長。
皆川本部長は、男子が来年2月に新潟県(苗場スキー場)で開かれるW杯の代表選考を兼ねているほか、女子も国際ツアー転戦の権利を得られる重要な大会だと紹介。「12月に全日本を開催できることはありがたいこと」と感謝を示し、蝦名市長は「毎回定番で開かれることは地域にとっても励みになる。より良い大会になれば」と期待を語った。
皆川本部長は阿寒湖畔が選ばれる理由について、「ヨーロッパの雪質に似ていること」とし、インジェクションと呼ばれる機械を使ったコースづくりによって「乾いた氷の硬いバーンでレースができる」と評価。12月に競技が可能な環境、さらにコースの難易度やクオリティーの高さも国際クラスの競技会場にひけをとらないとし、「(引き続き)開催地として立候補していただけたら」と、全日本アルペンの固定開催に期待感を示した。
大会は12月25日に開会式。26日から、同スキー場のライトウィングコースで男女の回転(スラローム・SL)と大回転(ジャイアントスラローム・GS)の計4種目を行う。全日本連盟の強化指定選手やポイントランキング上位など200人以上が参戦を見込み、国内トップクラスの精鋭によるハイレベルな争いが予想されている。
なお阿寒湖畔スキー場でのコースづくりは、回転競技のコースが「6割ほど出来上がっている」(松岡所長)とし、あと1週間ほどでレースコースの整備を終える見込み。12月10日から合宿の受け入れが始まり、15日から公式戦3レースを開催し、全日本本番を迎える。一般オープンは同月29日の予定。
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