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長野日報社

未来に残したい原村の風景 景観計画策定へ中学生が”提案”

原村の風景を未来に残す取り組みについて意見を出し合う原中1年生

 原村の原中学校で21日、1学年キャリア教育「地域を知る」の一環で、特別授業「未来に残したい原村の風景を語ろう」が開かれた。2020年度中に原村景観計画の策定を目指す同策定委員会と連携した。1学年約75人が参加し、クラスごとグループに分かれて、残したい風景や残すためにできることについて意見交換し、村の良さや地域の営みを再確認した。

 村は3年計画で村景観計画と村景観条例の策定を目指しており、今年度は2年目。これからを担う若い世代の意見を計画づくりに反映させようと同校の授業と連携した。信州大学学術研究院の内川義行助教が策定委員長を務めていることから同大学生8人も授業に参加した。

 生徒たちは10月の一日総合の日に村内を歩いて残したい風景を撮影し、「山」「青い空」など1人1枚のポスターにまとめた。授業ではその風景を選んだ理由を紹介し、残すために必要な取り組みについてアイデアを出し合った。

 中込奏太さんは「いつもの通学路から見る、山に囲まれた諏訪の風景を残したい」と話した。同大3年の干川聖香さんは「生徒たちは森林を手入れしないと土が流れてしまう-と話した。中学生からこの知識を聞くことができて驚いた」と話していた。

 同策定委は、生徒から出された意見を今後策定する計画に反映させる予定。

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