豪快に海へダイブ 水陸両用観光バス試乗会
水しぶきを上げながら海に入る水陸両用観光バス(20日、田辺市磯間で)
琵琶湖周辺で水陸両用観光バスツアーを手掛けている「ティアンドティ・コーポレーション」(滋賀県長浜市)が20日、和歌山県田辺市磯間の湊浦漁港で、地元の観光関係者らを対象にした試乗会を開いた。約50人が参加し、バスごと海に入る迫力を味わった。
同社は、2014年から琵琶湖周辺で水陸両用観光バスを運行。年間約2万3千人の利用があるという。全国展開を目指す中で、世界遺産の熊野古道をはじめ観光資源が豊富にある田辺市周辺に白羽の矢を立てた。
バスは全長12メートル、高さ3・8メートルで42人乗り。窓にはガラスがなく、参加者は風を感じながら海上の景色を楽しんだ。
川﨑隆弘社長(62)は「通行には問題がないことが分かり、試乗された方の反応も良かったと思う。後は誘客をどうするかが課題。市場調査をした上で、できれば来年5、6月ごろからの運行を目指したい」と話した。
事業化すれば、陸では市内と白浜町を周遊し、海上では神島方面を目指す約1時間のコースを考えているという。
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