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苫小牧漁協がサケの採卵作業 来春放流へ期待込めて

サケを採卵、人工授精する漁業関係者=21日午前7時20分ごろ、錦多峰さけ・ますふ化場

 苫小牧漁業協同組合の錦多峰さけ・ますふ化場(錦岡)で21日、今季最後のサケの採卵作業が行われた。漁業関係者ら約10人が早朝から、捕獲したサケを選別して人工授精。今季は前年並みの親魚を確保しており、来春の稚魚放流に期待を掛けた。

 胆振管内さけ・ます増殖事業協会(白老町竹浦)からふ化事業を受託し、「育てる漁業」を毎年展開している。錦多峰川のふ化場下流域で「うらい」と呼ばれる、鉄製のおりと柵で構成する仕掛けでサケを捕獲。ふ化場で人工授精後に同協会で稚魚を育て、錦多峰川に放流している。

 今季は8月21日に親魚の捕獲をスタート。ふ化場の蓄養池で魚体の成熟を待ち、9月27日に採卵作業を始めた。ふ化事業の目標は、親魚2万1000匹、授精卵450万粒の確保。親魚は前年実績1万8637匹に対し、今季は21日までに1万8628匹を確保している。

 一方、秋サケ定置網漁の不漁に歩調を合わせ、11月に入ってから親魚の捕獲も不調になり、21日も親魚は17匹しか獲れなかった。全道的にも秋サケ資源は希少で、各地で密漁が摘発されるケースが多発。苫小牧でも官民挙げて警戒体制を強化しながら栽培漁業を推進してきた。

 21日の採卵は午前7時20分ごろから作業を開始。蓄養池の親魚をベルトコンベヤーで採卵室に運び、卵を取り出した後、手際よく雄の精子を掛けた。洗面器のような容器に受精卵をたっぷり入れ、台の上で回転させたり、かき混ぜたりして授精を促した。

 稚魚は成長した来春に放流される。

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