農家や食品加工業者などで構成し、資源循環型のプロジェクトを展開する協議会「ばん馬toきのこto小麦の環」(三浦尚史代表)は、らぁめん創房藤(音更町)の協力を得て、「キタノカオリ」など町産小麦を100%使用したラーメンを開発した。藤で年内の販売を予定している。

音更産小麦を使って開発したラーメンをPRする三浦代表(左)と阿部店長
同協議会は代表の三浦さんが経営する三浦農場(音更町)、ばんえい十勝、満寿屋商店(帯広市)、鎌田きのこ(同)、アグリシステム(芽室町)の5者で構成し、2017年に発足。ばん馬から出る厩肥(きゅうひ)を使ってマッシュルームを生産、マッシュルーム収穫後の培地は小麦栽培などに活用している。
三浦農場のキタノカオリを主原料としたパン(17年5月)、十勝産小麦を使った焼きそばパン(7月)に続く第3弾の商品となる。
ラーメンは「中華そば(しょうゆ味)」と「つけ麺(みそ味)」の2種類。藤の店長の阿部利徳さん(音更町ら~麺組合長)が試行錯誤を重ねた自家製麺で、三浦農場のキタノカオリを50%、町産の「きたほなみ」と「ゆめちから」を25%ずつブレンドした。なめらかな食感に加え、キタノカオリの甘みもほのかに感じられる。
20日には藤で試食会を行い、関係者は「歯ごたえがあっておいしい」「小麦の良さをうまく引き出している」などと感想を述べていた。
阿部さんは「音更産小麦にこだわったラーメンは初めて。ポテンシャルの高さを発信したい」と意気込んでいる。年内にも販売し、新たな道の駅(22年4月開業予定)での販売も視野に入れている。
協議会では第4弾のプロジェクトとして、パスタ(乾麺)の開発も進めている。三浦さんは「小麦の持つ可能性は無限大。商品を通じてばんえい競馬の発展にも貢献したい」と話している。
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