
ニューヨーク在住のクラブDJ五味一彦さん(中央奥)から操作の仕方を教わる生徒。その後、希望者が増加。周囲では踊り出す生徒も現れた
ミラーボールが輝き、光と音で華やいだ、かつての大人の社交場「ディスコ」。今は「クラブ」と呼ばれ、そこでテンポの早い曲をノンストップで次々と流し、お客さんを楽しませてくれるのがクラブDJ(ディスクジョッキー)だ。19日、茅野市永明中学校に、同校卒業生で米国ニューヨークを拠点に活動する、クラブDJ五味一彦さん(52)が来校。全校生徒357人に、本番さながらのDJプレイを披露した。
五味さんは生徒に、DJをやってみないかと勧め、多くの希望者が機材を操作。他の生徒もテンポ良く、乗りのいいリズムに、上着を脱いで踊り出し、体全体で楽しさを表現したりも。体育館は大音量と熱気で包まれ、五味さんが効果音で味付けした詩人尾崎喜八作詞の同校校歌が流れると、大きな拍手が湧き起こった。
五味さんは、同校から、毎年行われている「永明記念日」特別企画への出演を依頼され快諾した。「学校でのDJは初めてではないか」といい、機材は実家の楽器店や音響メーカーのパイオニアから提供を受け、大きなスピーカーやイコライザーなどを設置。音を出しながらDJの仕事内容を紹介したり、機材の使い方などを生徒に説明した。
五味さんからのプレイの勧めに「前に出るのが好き」と積極的にヘッドホンを耳に当て操作に臨んだ2年生の伊藤浬寿さん(14)は、「DJは皆のテンションを上げる役割があると感じた」と笑顔を見せた。「(この場を)盛り上げたい」と、機材から離れて踊りも見せ、会場を沸かせると、その後、生徒の”ダンスの輪”があちこちにできた。
さらに五味さんが手掛けた曲と、前回の諏訪大社御柱祭に合わせて行われた木やり日本一コンクール上社の部で最優秀賞に輝いた宮坂和生さん(68)=同市本町=とのコラボレーションも飛び出し、会場は大盛り上がりに。五味さんが「木やりとのコラボは初めて」と言えば、宮坂さんも「面白い」。終了後、五味さんは「生徒は素人なのに、乗りが良く、パーティーの雰囲気だった」とにこやかに話した。
五味さんは「DJ GOMI」の芸名を持つ。同校を1983年に卒業。東海大三高校(現東海大諏訪高校)理数科から、渡辺貞夫さんらが通ったジャスの名門校というバークリー音楽院(米国ボストン)に進み、卒業後、音楽環境が整ったニューヨークに移り住んだ。
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