全国郷土紙連合

全国11新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

「パンのおうさま」3作目 帯広出身えぐちさん

特徴的な装丁の「パンのおうさまとおきさきさま」(右)を出版したえぐちさん

 帯広市出身のアートディレクター・アーティストえぐちりかさん(東京都在住)は、絵本シリーズの第3作「パンのおうさまとおきさきさま」(小学館)を出版した。ぬくもりあふれる絵とストーリーで、甘酸っぱい恋の物語を描いた。

 えぐちさんは帯広緑丘小、帯広第五中、帯広柏葉高などを経て、2004年に多摩美術大大学院工芸科を修了。同年から大手広告会社電通のアートディレクターを務める。現在は、人気グループ嵐の初の展覧会「ARASHI EXHIBITION JORNEY」のアートディレクションなどを担当。青山学院大学えぐちりかラボ非常勤教員。

 絵本「パンのおうさま」は14年に第1作を発売。好評を得て、17年に第2作「パンのおうさまとシチューパン」を発表した。子どもっぽくも独創的なアイデアを思いつく魅力的なおうさま、短くキャッチーな言葉などが人気を集め、累計発行部数は6万部を超える。

 編集者からは早期の続編出版を求められたが、本業が多忙の上、9歳から2歳までの3人の子育て中で、制作に当てる時間は限られる。絵を描いていると子どもが寄ってくるため、東京の自宅では原画制作に必要な絵の具が使えない悩みがあった。

 そこで、今年の正月に帯広の実家に帰省した際に父母に子どもの面倒を見てもらい、原画を集中して書き上げた。えぐちさんは「大好きな満寿屋のパンを食べながら、自分の部屋で絵本を描くのは至福の時間」と笑顔を見せる。

 今作は夕焼けなどを丁寧に描き、言葉とともにおうさまの気持ちを表現した。パンでできたベッドや丘なども登場し、「パンは食べるのが当たり前だが、違った形にすることで子どもの発想力が育つのでは」と話す。

 絵本は食パンの形をした装丁が特徴で、今回は恋の物語に合わせ、イチゴ色に。1作目のココア色、2作目のカボチャ色と合わせ、インテリアとして飾ることも想定した。えぐちさんは「クリスマスシーズンに向け、ギフトにも最適。今後は年1冊ペースで絵本を出したい」と話している。

 1100円(税別)。書店の他、満寿屋商店を含むパン屋やセイコーマートの一部店舗などでも販売する。

関連記事

バス車内はクリスマス気分 看護学生が装飾 苫小牧

道南バス(室蘭市)は11日、苫小牧市内路線でクリスマス仕様に装飾したバス1台の運行を始めた。10日に苫小牧看護専門学校の学生が車内を華やかに飾り、「かわいらしく仕上げたので見てほしい」と乗車を呼び...

遅咲き医師 足寄で奮闘 予備校講師→45歳で転身 町国保病院4月に着任

 足寄町国保病院(村上英之院長)に、異色のキャリアを持つ池田明洋さん(54)が今春に着任、奮闘している。札幌の予備校講師を経て、足寄町の「医師等修学資金貸付金」制度を活用し45歳で医師に。帯広第一...

荘内日報社

12月に入っても鶴岡で生息 ウラナミシジミを確認 フロラ山形会員 鼠ケ関で撮影

 チョウの一種「ウラナミシジミ」が12月に入っても鶴岡市に生息していることを自然調査団体のメンバーが確認した。例年、11月20日前後まで見られていた。温暖化が影響しているものとみられている。  ウラナ...

宇部日報社

医療費をキャッシュレス化 山大生が開発、決済アプリ「玉円ペイ」【宇部】

 山口大医学部医学科4年の藤井佑機さん(32)が起業した「アガティカ」が、医療機関で使える2次元コード決済アプリ「玉円(ぎょくえん)ペイ」を開発し、リリースした。地域振興のため、宇部市を中心と...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク