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荘内日報社

宿坊街にほらの音 響く

 出羽三山神社の「松の勧進」が15日、鶴岡市羽黒町の手向地区で始まった。山伏たちのほら貝の音が山里に響き、羽黒山の門前町に冬の訪れを告げた。

 松の勧進は、大みそかから元日にかけて羽黒山頂で繰り広げられる同神社最大祭事「松例祭」(国指定重要無形民俗文化財)の浄財を集める伝統行事。松例祭の主役の「松聖(まつひじり)」2人が小聖(こひじり)ら山伏を従えて家々を回り、無病息災や家内安全のお札を納める。今年の松聖は「位上(いじょう)」が太谷豊昭(山伏名・慶道)さん(65)、「先途(せんど)」が成田正志さん(64)。手向地区の2人は9月24日から羽黒山中の斎館にこもり、朝夕の勤行など100日修行を積んでいる。

 この日は冷たい雨も次第に上がり、りんとした空気が羽黒山の門前町を包んだ。午前8時半すぎ、山伏を従えた松聖一行が同神社社務所を出発し、門前之宮の天地金神社などを参拝。海外からの観光客や参拝者たちが珍しそうに見物する姿が見られた。その後、山伏たちはほら貝を吹き鳴らしながら宿坊街の家々を回った。松の勧進は今月20日ごろまで羽黒地域を中心に回り、来月1日から旧鶴岡市内に入り、年末まで庄内全域を巡る。

羽黒山の門前町で松の勧進が始まった

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