宇部高「百寿」発展誓う
あいさつする西村校長(15日午前9時35分、記念会館で)
宇部高(西村和彦校長、705人)は15日、創立百周年記念式典を記念会館で開き、全校生徒と保護者、教職員約1300人が学校の大きな節目を祝った。卒業生で、昨年ノーベル医学生理学賞を受賞した京都大高等研究院副院長・特別教授の本庶佑(ほんじょ・たすく)さん(77)による記念講演、生徒4人とのパネルディスカッションもあり、市内の中学・高校9校と隣接の文化会館にライブ配信された。
式典では西村校長が学校の歩みと近況を踏まえ「4万5000人を超える卒業生が国際社会で幅広く活躍している。地域に信頼され、愛される学校づくりを進めてきた。次の100年に向けて新たな一歩を踏み出す本校に一層のご指導、ご支援を」と式辞。同校出身で大嘗(だいじょう)祭から徹夜で駆け付けた村岡嗣政県知事は、本庶さんやファーストリテイリングの柳井正会長、庵野秀明監督を挙げ「卒業生は個性的で信念を持った方々。未知なるものに勇気を持って踏み出して」と呼び掛けた。二木健治県議と久保田后子市長も祝辞を述べた。 創立百周年記念事業実行委員会委員長の千葉泰久かたばみ会会長は、先人たちの多額の寄付で村立宇部中学校が誕生したことに触れ「かたばみ会として将来にわたり郷土の発展に寄与したい」とあいさつ。阿賀康弘PTA会長は「宇部高生が素晴らしい高校生活を送れるよう力添えしたい」、総務会長の牧野莉帆さん(人文社会学科2年)は「100年の長い歴史に身震いするほどの感激と大きな責任を感じる。歴史と伝統を守り、さらに発展させていくことが私たちの使命」と語った。 本庶さんは「獲得免疫の驚くべき幸運」と題して講演し、代表生徒の松原響子さん(自然科学科3年)、梶川佑君(普通科3年)、牧野さん、江波駿介君(普通科2年)とパネルディスカッションした。ライブ配信は宇部ロータリークラブ(内良)奨学会(作村良一会長)が50周年記念事業として主催、かたばみ会共催。中・高校生や市民が熱心に耳を傾けた。
関連記事
下地島空港で「空の日」イベント/「景色とてもきれい」 早朝の滑走路でウオーク
県下地島空港管理事務所と下地島エアポートマネジメントは9日、同空港で「空の日」イベントを開催した。42人の家族連れが参加し、広大な滑走路を歩いたり走ったりする「ランウェイウオーク」体験や空港で働く...
端切れ活用のウエディングドレスがエコプロアワード・奨励賞 蒲郡
蒲郡市八百富町のカーテン製造「サンローズ」は、市内のデザイナー5人と協力し、工場で生じる端切れ生地をアップサイクルしたウエディングドレス「en dress(エンドレス)」を作った。取り組みが評価...
色づき鮮やか、紅葉狩り真っ盛り 長野県岡谷市の出早公園
紅葉の名所として知られる長野県岡谷市長地出早の出早公園でモミジやカエデが赤や黄色に色づき、紅葉の見頃を迎えている。秋晴れとなった9日は多くの人が公園を訪れ、紅葉狩りを楽しんでいた。 同公...
新種のヨコエビ発見 パンダのような白黒模様
和歌山県白浜町など県内の沿岸に生息する白黒模様のヨコエビが新種であることを、広島大学大学院教授らが明らかにした。同町でジャイアントパンダが暮らしていることやその模様から、和名をパンダメリタヨコ...