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新千歳で顔認証ゲート運用開始 時間短縮で外国人入国に審査集中

顔認証ゲートの手続きの様子を実演=13日の報道向け公開

 出入国在留管理庁札幌出入国在留管理局は14日、出国や帰国の審査手続きを行う「顔認証ゲート」の運用を新千歳空港国際線ターミナルビルで開始した。出国する外国人と日本人、帰国する日本人が対象。国内空港で6カ所目の配備となり、自動化による審査時間短縮で効率を上げ、増え続けている外国人の入国審査に審査官を集中させる。

 新千歳の国際線ビル増築による新たな審査場供用開始と来年の東京五輪を控え、道内では導入第1号となった。新千歳では出国審査場に6台、上陸審査場に3台を置いた。鉄道の改札機のように開閉式の扉が前方にあり、10秒ほどで手続きを完了すると扉が開いて通過できる。1台の価格は約790万円。

 導入の目的はテロなどの未然防止。新千歳では約100人の審査官が業務に当たる。訪日客が増加する中、先端技術で出国審査を合理化し、審査官の業務を外国人の入国審査に振り向ける。

 利用する旅客は旅券(パスポート)の身分事項のページを開いて端末機の画面にかざす。鏡状モニター画面に組み込まれたカメラで顔写真が撮影され、旅券に組み込まれたICチップの顔写真データが一致すると、同一人物と認識される。

 ゲートは不正防止の機能としてマスクや帽子を外すよう画面で表示したり、開扉時に別の人物が接近すると閉じたりする機能を備える。日本語の他、英語、中国語、韓国語、フランス語、タイ語の6言語に対応。ICチップ内蔵の旅券はアジア圏でも普及しているという。証印(スタンプ)はゲートで押印されず、希望者は職員に依頼する。

 新千歳の出入国者数は2018年に約372万人の過去最多を記録。1日約1万人が出入国し、約9割を外国人が占める。新千歳を所管する同管理局千歳苫小牧出張所は日本人8割、外国人7割という他空港の利用割合を基に、1日約3700人、年間135万人の利用を見込む。

 13日の報道向け公開で同出張所の小田切弘明所長は「ゲートの導入で審査官を外国人の入国審査に振り向けられる。札幌でも五輪のマラソン・競歩開催を控え、テロや不法入国の防止にしっかり取り組む」と抱負を語った。

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